除電チューニング《後編》
タイヤやマシンに大きな影響を与える静電気を除電してくれる、トライスターズテックさんのバイク用マジ軽ナット。
愛車XJR1300に装着して、その絶大な効果を実感しました。
マジ軽ナットについての詳しい解説は、トライスターズテックさんのnoteの記事を読んでみてください。
「次は、ミッションとチェーンの除電をしてみてください」とお勧めいただきましたので、マジ軽ボルト1本と特注のマジ軽ナット2個、そしてHONDAのVツイン マグナ250 に取り付けるタイヤ用マジ軽ナット2個を注文しました。
まずはXJRのチェーンの除電から。
センタースタンドをかけて暖機運転をする際、少しだけリアタイヤが回転しますが今まではすぐに止まっていました。
それが、いつまでもクルクルと回っています。
そしてリアタイヤを手で回してみると、回転が驚くほど軽くなっていました。
変化はそれだけではなく、跨った時にリアの車高が高くなりました。
マジ軽ナットをリアサスペンションの取り付けボルトに共締めしたおかげでサスペンションも除電されて、シールの抵抗が軽減されサスが伸びたのです、とトライスターズテックさんからコメントをいただきました。
とりあえず、リアサスのプリロードを1クリック抜いて調整しました。
ミッション用マジ軽ボルトの効果は、大型車特有のニュートラルから1速へ入れる時の『ガコッ!』というショックが減少。
シフトチェンジも小気味よくスコッ、スコッと入ります。
ですが、僕が感じたマジ軽ナットの真骨頂は、むしろマグナの方でした。
そう、マジ軽ナットはローパワーの小排気量車の方が恩恵が大きいのです。
その上マグナはバイアスタイヤで、フロントブレーキはシングルディスクなので、効果が本当に分かりやすい。
タイヤに関しては、エンジンをかけないで押し引きする時点から変化があり、ハンドルも軽々切れます。
またフロントフォークのキャスターが寝ているため、これまではバンキング時にフロントが少し遅れて切れてくる感覚がありましたが、それが無くなり旋回性がアップしました。
グリップ力が高まっているおかげでコーナーへ滑らかに進入する事ができ、体感ではありますがコーナリングスピードが数キロはアップしていると思います。
タイヤの抵抗が軽減されたため発進時や、コーナー脱出時の加速の蹴り出しも強くマシンコントロールがし易い。
そしてこれまでブレーキパッドのせいか、ブレーキング時にレバーを握る力を一定にしても制動力が一定にならず、フロントタイヤがカクッカクッとぎこちなく回っていた症状も改善され、良いフィーリングが得られています。(ブレーキディスクとパッドも常に触れているので静電気は発生しているでしょう。マジ軽ナットでディスクも除電されているのでしょうか?)
価格に対して得られる効果が非常に高いマジ軽ナットは、全てのバイクに標準装備した方が良いと僕は思います。