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除電チューニング《質疑応答編》
トライスターズテックさんのマジ軽ナットをXJR1300とマグナ250に装着して除電チューニングに取り組んでいます。
先日、弟と一緒にナライチ(奈良県一周)をしてきた際、弟にマグナに乗ってもらいました。
弟も若い頃にレースをやっていたので、マジ軽ナットに対する率直な意見が聞けるのではないかと思ったのです。マジ軽ナットを取り付けた事は弟には黙っておきました。
2時間ぐらい走り最初の休憩で感想を聞いたところ、
『前に乗った時とは違うなと思った』
と話していました。
タイヤのグリップ感や、出足の軽さに変化を感じていたそうです。
「乗れば分かる」というほどの違いが、あれほど小さなパーツから得られるというのは凄い事だと思います。
マグナはこれまで、ブレーキング時にレバーを握る力を一定にしても制動力が一定にならず、カクッカクッとぎこちなくフロントタイヤが回るという症状が出ていました。
マジ軽ナットを取り付けてからその動きが改善され、スムーズなブレーキングができるようになりました。
僕はブレーキパッドとブレーキディスクの摩擦による静電気のせいかと考えましたが、トライスターズテックさんに質問すると、
『ブレーキマスターシリンダーのピストンゴムとピストンシール、オイルに帯電して作動が渋かった思われます』
との回答をいただきました。
そして、ミッションの除電を施したXJRにも大きな変化がありました。
実はXJRはアイドリングが不安定で、1,000回転から1,200回転の間で針がずっと揺れていて、エンジンからの振動もかなりヒドかったのですが、「空冷エンジンのビッグバイクってこんなものなのかな?」と思っていました。
ところが、マジ軽ボルトを取り付けてしばらくすると、アイドリングがピタッと安定するようになったのです。
もちろん振動もグッと少なくなったのでとても驚きました。
これについてもトライスターズテックさんにお聞きしたところ、
『アイドリングが安定したのは、位置が近いミッションを除電した影響が及んでいるのでしょう。
ローフリクションチューニング同様に各部品が少ない力で作動する、エンジンがラバーマウントならば、ゴムが振動をより吸収する影響もあります。』
とのことでした。
除電に興味を持ち考察を続けているうちに、静電気は主にオイルや石油由来の素材、そしてゴム等に帯電するものだと分かってきました。
金属パーツと金属パーツを組み合わせてバイクが作られる以上、部品同士の潤滑やオイルを封入しておくためにそれらは必要不可欠であり、しかしそこに帯電してしまう事で動きがどんどん渋くなっていってしまうというジレンマ。
レーシングマシンを一回走行する毎に組み直すのには、そういった理由もあったのだと気づきました。
マジ軽シリーズで各部の除電を行うと、バイクの操作がスムーズになるためより走りに集中する事ができます。
トライスターズテックさんの除電チューニングは、ライダーの安全を守るための技術だと言っていいと思います。
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