奈良 室生龍穴神社
奈良県宇陀市の室生寺近くに、室生龍穴神社(むろうりゅつけつじんじゃ)がある。
創建は967年、雨の神様タカオカミノカミが祀られている。
鳥居を挟んだ両脇には樹齢600年以上といわれる2本の大きな杉がそびえ立つ。
境内には他にも立派な杉の木がたくさんあり、神聖な空気が漂っている。
鳥居をくぐってすぐ右手には、夫婦杉とも呼ばれる連理の杉(れんりのすぎ)が。
2本の大きな杉だが、根本は一つになっている不思議な木だ。
正面に戻り、小さな橋、小さな階段を経て、一際大きな幹回りを持つ杉の巨木に隠されるように拝殿が佇む。
拝殿に掲げられた額には『善如龍王(ぜんにょりゅうおう)社』とある。
善如龍王は、仏法を守護する龍の八王である八大龍王のうちの一尊。
奥宮の吉祥龍穴には、この善如龍王が棲まわれていると伝わる。
拝殿の奥に周りこむと朱塗りの本殿がある。これは1671年に春日大社の若宮の社殿を移設したものである。
なお、室生寺は龍穴神社の神宮寺として建てられ、龍王寺と呼ばれた時期もあったという。
龍穴神社のすぐ近くにある室生トンネルを抜けたところには、西ヶ滝(にしゃたき)という滝がある。
この上流には、二の滝、三の滝、東の滝があったが東の滝は道路の改修時に消失したとのこと。
設置されていた看板によると、雨乞いの行事も行われていたそうだが『地域の民が滝壺を空にして、木を燃やし淵の中に入れ、神々を怒らせ大いに暴れさせる』という少し逆説的な考え方で行われていたことが興味深い。
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