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鮮やかな場所 ペナン

初めての海外。初っ端から素晴らしい体験をたくさん得て、それがまだ1日しか経ってないことを喜んでいた。幸せで豊かな時間だった。

マレーシアポエマシー

チェックアウトの時間が迫る時、四日間滞在した部屋から見えるペナンの海が、心の中に急に湧き出た昨夜の記憶と重なり、いま、どうしようもなく切なくなっています。
あなたが広島を去るとき、あなたも同様の気持ちだったのでしょう。
あなたの日常の基盤であるマレーシアは、僕にとってはとても珍しいものでした。
お互い誰にも歩めない世界を生き、日常にいることに気づかされました。
そして僕の日常とかけ離れた人々の暮らしをみることは、人の生き方の多様性をみせてくれ、それは人生をどう生きていくかへの示唆につながり、僕は僕と世界をどう位置付けて生きていくかを考える機会をこの別れで得ました。
クアラルンプール発の飛行機に乗ればきっと、故郷が恋しくもあるのです。
きっとそれは自分の日常と世界のかけがえなさに気づいたからです。

いま、この六日間の記憶は鮮やかに僕の胸の中で豊かに渦巻いています。
いずれ勢いは静まり変色と脱色でモノクロの記憶へと変わり果て、気がつけば僕は飽くことない醜いものに囚われているかもしれません。
僕は決して忘れたくありません
そしてなくしません。
この思い出は明日の自分の糧として
決して忘れません

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