昆布は海にいるのに、どうして海は出汁の味がしないの?

*先日、きっと誰もが一度は疑問に思ったことがあるだろうことを、料理中に思いついた。さいきんは出汁を取るのにハマっていて、昆布だとか野菜の切れ端だとかを煮込んで、よく出汁を取っている。その日も、昆布を水に浸けていた。そこで、ふと思ったのだ。あれ? 昆布とか他の海藻って海にいるのにどうして海からは出汁の味がしないんだろう?

たぶん、誰もが思ったことのある疑問だろうし、何度も話し尽くされたことかもしれない。調べたら容易に答えは出てくるだろう。しかし、それではおもしろくない。せめてこの料理が終わるまでのあいだ、自分なりに納得のいく答えを考えてみようと味噌汁を作っていた。

考えられるのは、昆布が生命活動を停止したときに成分が出るパターンだ。海にいる間は生きているから、その成分が分泌されていない。もしくは生命活動が止まることで、海の塩分なんかと合わさって変化する成分が含まれているのではないか、という説。これはなかなか有力そうである。これだと、海が出汁の味がしない説明にはなるだろう。

もうひとつは、太陽光が影響を与えているパターン。昆布とかいりことか、だいたい干されてるじゃない。そのときに浴びた太陽光が原因で、なんちゃら酸が化学反応を起こして〜、なんてことも考えられそうだ。

という、以上2つの説がぼくの中では有力となった。まだ答えは調べていないし、もしかしたら調べないままでいるかもしれない。分からないことを考えてから調べる、というのも大事にしたいし、「正しい答え」より「素敵な答え」を出す、いわば「とんち」のようなものも大切にしていきたよなぁ。この前、友人が子どもに「海ってどうして塩辛いの?」と聞かれたとき「海には魚がいるやろ。あいつらも一生懸命泳いで生きて、汗をかいてるねん。その汗が染み込んでるからや」って言ってたのは、素敵だなーと思ったんですよね。


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