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理想を本気で考える

*ある仕事で考えていて気付いたのだけれど、「理想」を描ければ、それはもはや勝ちも同然なのではないか。

理想を描くことって、実は相当にむづかしいように思う。今やっている仕事の「理想」ってどんなのだっけ?を描くことができたら、それはもう成功の一歩手前だ。理想の冷蔵庫、理想の居酒屋、理想の文章、理想のデザイン…なんだっていいのだけれど、その理想ができたら、あとはもう、その理想に向けて近づけるだけじゃないか。いわば「やるだけ」の状態なのである。「理想はこうなんですけど、まだできません」は、スタートだ。あとはできるように一歩一歩進むだけなのだから。

その「理想」を、まずはひとりで考える。それができたらふたりで、三人で、みんなで、、、というふうに、考えていく。わたしの理想は、わたしが叶えたらいいのだから。ただ「ふたりの理想」は、ふたりで叶えていくもののように、「みんなの理想」は、そこに含まれる「みんな」で考えて、みんなで叶えていくものでしょう。そこは、きっとごっちゃにしないほうがいい。ただみんなで話し合って、みんなで考えることが大事だ。

もちろん、「わたしの理想」と「あの人の理想」が違うこともあるでしょう。違うならまだしも「わたしの理想」が、「あの人にとっての最悪」みたいなことだって、もしかしたらあるのかもしれません。特に現代は、何かを言うとこういう矢が飛んで来やすくなってきましたが、それならそれで、同じ世界で生きなければいいだけの話ですよ、きっと。すっと席を外すようにして、お互い別の世界でがんばりましょうよ、と言えたら、それでいいんじゃないかなぁ。

ただ、そういう人とも、まだ「理想じゃない世界」で一緒に生きているということも、「理想じゃない世界」のおもしろさなのだと思います。逆に言えば、この世界のぜーんぶが「わたしの理想」になってしまったら、それはそれでつまらないのかもしれない。

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