霊が見える
自分が霊を見ることができる人間だと気づいたのは小学生の時だった。
どんなふうに見えるか。例えば、顔が無い。あったとしても真っ黒、または欠けている。だいたいはとにかく見にくい。どうしてか顔だけが解像度低い。でもたまにははっきりと見える。色んなパターンがあったが、かつては生きていた人間だった存在を見える人間がこれを書いています。
霊と呼ばれるものが見える。その証明をしろと言われたら正直困る。見える者同士でしか確認できない。
幼い頃、気付いたら霊の存在を認識できた。同時に、関わったら碌なことにならないとわかった。勝手すぎる。ほんとに同じ人間なのかと不思議に思う。
全ての霊が勝手かと言われれば、そうではない。と、思う。たぶん。
けれど自分が関わってきた霊は、ほぼ全員が勝手な奴だった。
ずっと楽しそうに笑ってるやつもいれば、一方的に絡んできて泣いてるやつだとか、どうやってるのか知らないが物理干渉してくる奴とか。
もう自分も成人して、これまでいろんな霊を見てきた。
今では気が合う霊とも知り合えた。現在進行形で同居してる霊がいる。
自分がこれからどうなるのかわからないし、たいした願望もない。しいて言えば人並な生活がしたいって感じで同棲中の霊に相談したらまずニート辞めろって言われた。すいませんニートです。なので正直言って生活費を稼ぐためのnoteなので、もしよかったら購読お願いします。
ちなみに今の収入源は事故物件に泊まるとかを頼まれて収入源になってる。他にも色々とあるけど、全部霊関係。というか自分にはそれしか能が無い。まぁ、曰く付き物件や場所がそんないっぱいあるわけでもなく。小遣い稼ぎ程度にしかならない。幸い今住んでる物件は事故物件で、誰も住まないし行く場所が無いなら住んでくれと言われて安い家賃で住んでる。
古いアパートで駅からも遠い。車が無いと生活が不便な田舎暮らし。誰も住むはずがない。
なので、超格安で住んでる。ついでに共有スペースと誰も住んでない部屋の掃除を頼まれているけど、格安で住んでるしそれくらいはする。
あ、ついでに言っておくと、この事故物件に泊まるというものは、事故物件に一組でも入居すれば事故があったということを、部屋を借りたい買いたい人に対して告知しないで済むとかいうやつじゃないです。詳しくはわかりませんが、一組でも入居すれば告知義務がなくなるということはないと聞いた。
じゃあなんで事故物件を紹介されて泊ってるのかは、守秘義務があってあまり詳しく言えないんですけど、何があったかの事案によっては手伝ってほしいと頼まれてます。
この仕事はたまたま知り合った人に一度この手の仕事を手伝ったら、色んな人から頼まれることになって、それが今も続いている。県外とかで頼まれても行く。
そんな安定した収入がない生活をしているから基本的にお金無い。かと言って普通に働くのがしんどい。霊が近いと体調に影響がでる時があって、コンディションが一瞬で最悪になる時がある。例えば普通の人でも人ごみの中で酔うみたいなのあるじゃん? あんな感じで体調を崩す。
慣れでどうにかなる部分もあるけど、いつどうなるかわからないから家の中が割と安心できる。わざわざ田舎に住んでるのもそういう理由。霊はやっぱり少ない。
(……ただ、田舎は田舎で絶対近づくなって場所が割とある。それを避ければ大丈夫)
一応対策はあるんだけど、どうにも難しく。体調を崩すことに対して霊能者に相談した。何人かの霊能者に相談して、みんな同じことを言った。
「霊に同情するな」って。そのせいで霊の感情に呑まれてるんだってさ。
それが体調も崩す原因になってると。
お前は修行した霊能者とは違うんだから、基本的には無視しろ。自分がなにかできると思うなって。
そうは言われても、生きてる人間より霊に助けてもらったことが多いんだ。その割り切り方がどうにもできない。ずるずるとその助けてくれた思い出を引きずって生きている。
なので在宅でなにかできないか。それを色々探したが、いかんせん能力の低い人間なので、できることが少ない。というか無い。そもそも田舎に仕事が無い。
なにか無いか探していたらnoteがあったので、ここで自分だけが持っている霊体験を書いて生活費に充てようとしてる。それが今書き始めた理由。
こんなかんじだけど、もし興味があれば霊感を持った人間の日常を読んでみてください。よろしくお願いします。