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【尾道さんぽ】坂と海風とレトロが混在する街


尾道にやってきた

 今回やってきたのは広島県は尾道、モダンな白色の建物に青色のレトロなフォントの駅名看板が特徴的な尾道駅は街の玄関口だ。

 駅前の国道2号を渡ると海の見える広場が広がっており対岸の向島を眺めることができる。青と白のパラソルが尾道水道にマッチしている。

 広場のすぐ横には向島行きの渡船乗り場がある。所要時間は5分ほどで運賃は100円である。ちなみにここから少し離れた尾道大橋から上陸することも可能だが交通量が多く、道幅も狭いため推奨されていない。

レトロとモダンが融合、尾道本通り商店街

 駅から東に5分ほど歩いて到着したのは尾道のメインストリートである尾道本通り商店街である。
 この商店街は芙美子通り、土堂中商店街、本町センター街、絵のまち通り、尾道通りの5つで構成されており、その長さ1.2㎞と日本有数の長さを誇っている。また、この商店街の特徴はレトロな雰囲気のお店が多く立ち並ぶことである。

「銭湯」
一見銭湯に見えるがこちらは銭湯をリノベーションした飲食店だ。
「東芝の看板」
見えにくいが東芝のロゴが昔の物である。
「洋服屋」
御誂服(おあつらえふく)という言葉はなかなか目にしない単語である、オーダーメイドという意味合いである。
「文房具屋」
本当に当時物なのか疑ってしまうほどレトロ感漂う外装。
「住友カードとVISA」
現在は三井住友カードになっていることから相当前のものだと分かる。VISAのロゴも現在のものと異なる。
「絵画と猫」
ショーウィンドウに寄りかかる2匹の猫と尾道の風景画
「白い建物の飲食店」
このようなモダンな建物のお店もある。
「雑貨屋」
こちらでは尾道のポストカードを購入した。

 この商店街の魅力は「レトロ」と「モダン」の融合だと思う。シャッター商店街という問題が全国的に起こっている昨今、商店街というものは過去の遺物へとなりつつある。しかし、ここは人の往来が絶えずあり「古臭い場所」という印象はなかった。
 昔から使っている看板、古びた外装のお店、これらはレトロというお洒落なものとして捉えることができる反面、古臭い過去の物とも捉えることできる危うさを持ち合わせている。これを「レトロ」というプラスの印象にしているのが「モダン」な建物の存在だと思う。
 もし昔の佇まいのお店しかなかったら、それこそ古臭い商店街の一つになっていたと思う。しかし「モダン」な建物のお店という存在が商店街に新鮮な空気を送り込み、その結果新しく雰囲気もあるが懐かしい雰囲気もあるという尾道本通り商店街独自の魅力を形成したのだと思う。

趣のある喫茶店でカキフライ

 丁度昼時であったため昼食をとることにしたのだが尾道名物の尾道ラーメンか広島名物の牡蠣のどちらを食べようかとても迷った。結局レトロな雰囲気の喫茶店が気になり入店。席の隣の方がカキフライを食べており、つられるように自分もカキフライ定食を注文した。

「喫茶店の壁」
壁の模様といい張り付けられたモノクロ写真といい、そのレトロな雰囲気に見入ってしまった。


「坂の街」

 尾道は平地の面積が小さいため背後の山にまで市街地を形成している。そのため坂が多く「坂の街」としても知られる街である。

「千光寺へつづく坂」
階段と踏切があるこの景色は尾道らしい景色の一つである。
「町内の看板」
昔ながらの行事予定表に貼られた様々なチラシがおしゃれな町内看板を作り出している。

山の上から眺める尾道

坂を登ると千光寺があり、それをさらに上ると千光寺公園の展望台がある。

 東西に広がる平地、背後に迫る緑の山、尾道水道を隔てて向こう岸に見える向島。尾道といえば正しくこの景色である。

西の方に目を向けてると瀬戸内海に浮かぶ島々が見える。

 これは上から眺めた尾道駅周辺である。尾道水道を挟んで奥の方に見えるのが向島で、手前側が尾道市街地である。右下の大きな道が国道2号線でありロータリーがあるのが尾道駅である。尾道駅から少し上の方に目をやると向島行き渡船乗り場が見える。


 3時間ほどの散歩を終え尾道駅に戻ってきた。尾道駅は在来線のみの駅であるがそこそこ賑わている印象であった。散歩中に何度も山陽本線の列車を見かけたがどれも混雑している様子であった。やはり岡山からさほど離れていなく途中に倉敷や福山などといった街を通るためこの辺りの区間を利用する方も多いのだろう。


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