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第6回ホールコンサート レポ

 読者の皆さん、こんにちは。はじめまして部長です。
 2023年2月12日日曜日、一年の活動の集大成であるホールコンサートを開催しました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。実に約3年ぶりの開催ということで、ホールコンサートを経験している部員はほとんど残っておらず、過去の資料などにあたりながらの手探りのような形で準備を進めていきましたが、なんとか無事に開催することができました。
 この記事では、今回のホールコンサートにまつわるエピソードを交えつつ、ライブレポを記すこととします!!


ホールコンサートとは

 さまざまな媒体で説明されているかもしれませんが、ホールコンサートとは?と思われる方もいらっしゃると思うので、改めて解説します。
 レトロ音楽倶楽部のホールコンサートは、一年の集大成のような感じで、冬に上土劇場という松本にある懐かしい雰囲気のある劇場を貸し切って行う演奏会です。演奏曲数は例年20曲前後で、全て20世紀までのポップス、ロック、流行歌などなどで構成されています。会場の準備、照明、音響、運営などは、外部の方々・OBOGの方々のご協力のもと、できるところは部員達で行います。

手探りのホールコンサート準備

 先ほども、冒頭の方で、「久しぶりすぎてホールコンサートを経験している部員がほぼいない」と書きましたが、現役で演奏メンバーとして参加している部員のなかで、ホールコンサートを経験の経験があるのは私しかいませんでした。そのようなこともあり、私の使命はほぼ、「ホールコンサートとはどういうものなのかを伝える」ことが第一なのかなと思っていました。会場を予約したり、手伝ってくださる方々との打ち合わせや、実務的なところは後輩達がやってくれていたのですが、やはり、みんなホールコンサートがどういうものなのかというのにピンときていない様子でした。私自身も、前回のホールコンサートはまだ1年生で、運営や準備のことはあまりわかっておらず、どうしたら良いのか、という状態でした。そんな、3年以上も前のことなんて、もう朧げにしか覚えてないよ〜…!!毎年やっていたことが途切れてしまったというのもあり、先輩方から引き継いだ資料だけでは、実際どう動けばいいかということを読み解くのはかなり難しかったです。そこで、過去の映像や資料を見て雰囲気を汲みつつ、これからの基礎となるライブの型を、今の代で作ってしまおうという方向性で進めることになったのでした。

練習、がんばりました

 例年、当サークルは12月にホールコンサートを開催していました。今年は、いろいろあって2月開催にすることに。中間試験や学期のど真ん中の12月に開催するよりも、期末の試験期間が終わってからの方が都合がいいのでは……?という目論見もありました。しかし、やはり都合よくはいきませんね。学期末に近づくにつれ、忙しくなってしまい、バンドで集まることが難しくなってしまったり、個人練習の時間が上手く取れなかったりして、進捗度合いに陰りが見えてきたりしていました。部員が全ての試験やレポートを終えるか?といった頃には、本番が1週間前にまで迫っている、といった具合でした。間に合うのか…?と不安に思ったこともありましたが、合わせ練習時に来られなかったメンバーの穴埋めなどを、いるメンバーのなかでうまく補いあったりしながら、練習を進めていったりなどしました。2月に入ってからはほぼ毎日、昼過ぎから夜までみっちり練習に取り組んだり、時には雑談をしたり、大雪の日には雪合戦をしたりなど、無事本番に漕ぎつけることができました。

前日準備

 ホールコンサートの前日は、午前に機材の搬入・設置、午後に音響・照明の調整を含めたリハーサルを行いました。照明や音響の設置はほぼ全員が初体験でしたが、照明の方と音響の方の指示のもと、順調に終わらせることができました。私は照明を用意する係だったのですが、こうなってるんだ〜感動〜〜って感じでした。この影響で自宅にミラーボールを設置したくなったのは私だけではないはず。

吊る前の照明。ミラーボールは持ち上げると意外に軽いんだぜ〜

 お昼を挟み(この日のお弁当は、鶏の竜田揚げ玉ねぎソース弁当でした。)、午後からはリハーサルでした。いつもとは違う演奏風景で、多少なりとも新鮮な感じがしたのではないでしょうか。いつもボックス(部室)でそれなりの音量を出しているとはいえ、ホールともなると響くし、自分たちが演奏している時に聞こえてくる音も違って聞こえてきます。音響さんとの連携もあったり、音が出るまでにも慣れないことがたくさんあります。そんな環境にもリハーサルを通して徐々に慣れていき、初めてのなんとなくな通しリハーサルも終え、入退場や転換の流れについても一通り確認することができました。

 結局夜9時ぐらいまでリハーサルをやって解散したのですが、未確定なところや不安なところを確認したいということで、役員と有志で二次会を近くのファミレスで開くことにしました。この日朝9時集合で、みんな疲労困憊していて、かなりの時間駄弁っていたような気もしますが、リフレッシュも大事ということで。こういうのも大学生っぽくて、悪くないですよね……?

当日リハ

 よく晴れた朝でした。この日も朝9時集合というわけで、眠い目をこすりつつ劇場に向かいました。劇場の入り口では見知らぬ猫がこちらを怪しそうに見ていました。

急いで写真を撮ったらピンボケしてしまいました

そんな感じで、会場入りしました。暖房もまだきちんと焚かれていなかったため、劇場の中はちょっとひんやりしていましたが、なんだか本番の日の朝の緊張感が助長された感じがして、個人的には良かったです。

 午前中からはMC含めた本番さながらのリハーサルを行いつつ、気になったところを部分的に練習するということを行いました。さすがの2日目なので、ホールでの演奏姿が板についてきたようにも思えます。出番のない時に観客席に座りながら観察をしていると、なんだかそれっぽい感じがするし、ちゃんと間に合って良かった…!と安堵の気持ちも湧いてきたのを覚えています。またお昼を挟み(この日のお弁当は、カルビ焼肉弁当でした。)、午後も引き続きリハをしました。この日手伝いに来てくれた同期(今は演奏に参加してはいない)や先輩方からの評判も良く、あとはリハーサル通り本番をやり通すだけだな、と思っていました。

本番

 ついに本番。セットリスト・それぞれの担当楽器は以下の通りです。

SETLIST
1. 君は天然色 - 大滝詠一 (1981)
2. 勝手にしやがれ - 沢田研二 (1977)
3. タッチ - 岩崎良美 (1985)
4. いつでも夢を- 橋幸夫・吉永小百合 (1962)
5. センチメンタル・ジャーニー - 松本伊代 (1981)
6. 異邦人 - 久保田早紀 (1979)
7. Someday - 佐野元春 (1981)
8. Everybody Wants To Rule The World - Tears For Fears (1985)
9. We Are The Champions - Queen (1977)
10. ひこうき雲 - 荒井由実 (1973)
11. Sweet Memories - 松田聖子 (1983)
12. M - プリンセス・プリンセス (1986)
13. L'anamour - Serge Gainsbourg (1968)
14. Waterloo Sunset - The Kinks (1967)
15. Just the Two of Us - Grover Washington Jr. (1980)
16. 君は薔薇より美しい - 布施明 (1979)
17. 蒼い星くず - 加山雄三 (1966)
18. 歩いて帰ろう - 斉藤和義 (1994)
19. 銀河鉄道999 - ゴタイゴ (1979)
-ENCORE-
20. 木綿のハンカチーフ - 太田裕美 (1975)
21. 上を向いて歩こう - 坂本九 (1961)

PERSONNEL
 ・Drums(#3,14,16,17,19,20), Bass(#6,7,13), Keyboard(#8,10,21), Guitar(#5), Vocal(#10), Chorus(#15) - 内山
・Vocal(#1,4,7,8,13,14,18,19,21), Keyboard(#6,17) - 野中
・Bass(#3,4,10,11,12,17), Keyboard(#7,9,13,16,18), Guitar(#14,19), Drums(#8) - 宮原
・Guitar(#9,10,11,12,13,14), Bass(#1,8,15,19), Keyboard(#2) - 森口
・Guitar(#1,4,16,17,20), Bass(#18), Cajon(#5), Chorus(#19) - 飯田(典)
・Vocal(#3,4,5,6,20), Bass(#2,21), Chorus(#12,15), Keyboard(#19),  Percussion(#1) - 飯田(も)
・Keyboard(#1,4,11,12,15,20), Vocal(#2,9), Chorus(#5,14,19) - 伊藤
・Bass(#5,16,20) - 榎・Guitar(#1,3,5,6,7,8,18,20,21), Vocal(#16,17), Bass(#14),  Chorus(#19) - 菊池
・Keyboard(#1,2,19), Guitar(#3) - 小林
・Vocal(#11,12,20), Cajon(#9), Trombone(#15) – 瀬上
・Drums(#12,15,18), Cajon(#11,13), Bass(#9), Percussion(#4,20), Chorus(#5,9,14,19) - 藤井
・Drums(#1,2,6,7), Cajon(#4) - 矢谷
・Cajon(#10), Chorus(#9), Vocal(#15) - ホン

 ギリギリまでバタバタしてたりはしましたが、無事に時間通りに開場・開演することができました。あとは、リハーサル通り、リラックスしてやるだけ……のはずでしたが、ステージには魔物が住んでいるとかいう噂通り、予期せぬハプニングが多数ありましたね。マイクが入っていなかったり、ギターが鳴らなかったり、ストラップが外れてしまったり…リハでは起きていなかったことが色々ありました。詰めの甘さがこういうところに出ちゃうんだな、と悔しがりつつも、トラブルにもみんなで臨機応変に対応できていて良かったです。

 個人的に印象的だったハプニングは、本編トリの『銀河鉄道999』でした。私はこの曲ではドラムを担当していたので、後ろからみんなを見渡すことができる位置にいました。カウントを行い、イントロに入りましたが、なんとなくドラムの返しからいつもは聞こえていたギターの音があまり聞こえてきませんでした。違和感を抱えつつ、ギターの方を見ましたが、どうも音が出ていない様子でした。この日、ギターの音がアンプから出ていなかったということが何回かあったので「大丈夫かな」と様子を見ながら、1番まで演奏してみましたが、「トリがこの感じで終わってしまって大丈夫だろうか、後悔しないだろうか」と思ってしまいました。そして、ついに2番を少し行ったところで、ドキドキしながら、ええい、と思いドラムを止めてしまったのでした……。ステージ上のみんなが「?」という感じで私の方を見てきたような記憶がありますが、ここからの記憶は詳細には覚えていません。この一連の流れは、動画には残っておらず、確かめることもできませんが、確か私は、ギターの音がなぜか鳴っていないこと、本編のトリの曲ということもありきちんとやりたいので仕切り直させて欲しい、みたいなことを言った記憶があります。突然止めちゃってスミマセン、本当に……。その後慣れない感じで、「大丈夫か〜!!!」などとステージ上のみんなに声をかけてしまって今思うと大変恥ずかしいのですが、お客さんはやさしく、客席からは暖かな声援が飛んできました。無事にギターの音も出、暖かな雰囲気に包まれた中で『銀河鉄道999』を改めて演奏することができました。逆にこれで良かったのかもしれないな、と思ったのでした。

 (家に帰って、コンサートを見に来ていた母親にこの一連のことを説明したのですが、そもそもギターが鳴っていないことに気づいていなかったとのことでした。ハハハ。)

総括

 そんなわけで、超久々のホールコンサートを無事終えることができました。私は来年度も大学に在籍はしますが、どれだけこのサークルに関われるかはわかりません。下手したら最後になってしまうかも…?なんて思いながら今回のホールコンサートに臨んでいました。
 少し話は逸れますが、このホールコンサートは、当サークルの特色の一つだと思っています。他のバンドサークルでは、ライブハウスなどで演奏することが主だと思いますが、当サークルでは、ホールという、バンドサークルにしてはやや大きい箱でライブをする機会があります。バンド活動を高校時代から嗜んできた私ですが、このような活動をしているグループを見聞きしたことはなく、「バンドサークルの自主企画ライブで、こんなに大きな会場で、約2時間のライブを〜!?」と、いまだに驚くことがあります。このサークルに所属していなければ経験しないことができ、うれしく思っています。とにかく、ホールコンサートの期間、疲れはしたけれど、性に合っていたのでまた携われたらいいな、と思いました。

また、改めてではありますが、ホールコンサートを開催するにあたってご協力いただいた照明さん、音響さん、OG・OBの方々にお礼を申し上げます。


本日紹介したホールコンサートの様子は、YouTubeにて公開中です。

YouTubeチャンネルでは、ダイジェストだけではなく、一曲ずつフルバージョンもアップしています。ぜひチェックしてみてくださいね!


そして、季節柄ですが、これを読んでいて、サークル選びに迷っているみなさんへお伝えしたいことがあります。ライブハウスより大きくて、響く会場でスポットライトを浴びながら演奏してみたい方は、当サークルをおすすめします。特に、上土劇場で歌うとちょっと響くので楽しいですよ。ライブハウスとはまたちょっと違います。ちょっと判断材料にしてみてくださいね〜!!レトロ音楽倶楽部は年中部員募集中です〜!!


ここまでお読みいただきありがとうございました。 

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