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Retro ROM Reader - ROM の吸い出し
Retro ROM Reader(レトロロムリーダー)は Open Source Cartridge Reader(2025/1/30 現在最新のV14.3)をベースに小型化・低価格化したレトロゲームの ROM 吸い出し機です。
以下に注意事項および ROM の吸い出し手順について記載しています。
注意事項など
以下について了承のうえ、ご利用ください。
本製品を利用するにあたり、以下を必ず守ってください。
自身が所有するゲームカートリッジに対してのみ利用すること
吸い出した ROM は自身のみが所有および利用すること
吸い出した後も ROM が存在する限りはゲームカートリッジを引き続き所有すること
その他、著作権を侵害する行為を一切行わないこと
本製品はすべてのゲーム、カートリッジの吸い出しを 100% 保証するものではありません。
改造や意図しない使い方、利用者の不注意など自己責任の範囲で生じた事象・損害については一切責任を負いません。
また以下についてもご認識のうえ、ご利用ください。
吸い出そうとしているカートリッジが正常に動作すること
実機で正常に動作しないカートリッジは本製品でも動作しません。
接触不良が原因の場合は接触部分を清掃すると改善することがあります(接点復活剤など)
対応カートリッジについては対応機種・機能一覧をご覧ください。
以下、Retro ROM Reader による ROM の吸い出し手順です。
簡単に説明した動画はこちらです(ファミコンの吸い出し)。
もう少し詳しく知りたい方は引き続き以下をご覧ください(スーパーファミコンの吸い出し)。
カートリッジスロットをセットする
各機種のカートリッジに対応したスロットを本体にセットします。
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ピンが曲がらないようにやさしく差し込んでください。
電源ケーブルをつなぐ
USB Type-C のケーブルを本体につなぎます。
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ケーブルは本体に同梱されているもの以外でも問題ないはずです。
microSD カードをセットする
購入時に付属したもの、またはこちらの手順に従って準備したものを差し込みます。
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ゲームカートリッジをセットする
カートリッジスロットに ROM を吸い出したいゲームカートリッジを差し込みます。
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接点復活剤などで接触部分を清掃しておくと吸い出しの成功率が向上します。特に動作未確認品やジャンク品についてはそのままでは吸い出せないことが多々ありますので汚れが取れなくなるまで念入りに清掃した方が吉です。
接点復活剤を使って ROM の吸い出しに成功した事例を以下で記事にしています。参考になるかと思います。
なおカートリッジに問題がある場合は吸い出せない可能性が高いです。どうしても吸い出せない場合、実機で正常に起動することを確認してください。
電源を入れる
左側面のスイッチを ON にして電源を入れます。電源が入り microSD カードが認識されると機種を選択する画面が表示されます。
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なお microSD カードが認識できないと SD Error が表示されます。その場合は microSD カードが正しく挿さっているか、フォーマットなど中身に問題がないか確認してください。
ROM を吸い出す
はじめに機種とカートリッジタイプを選択します。
機種は、カーソルを SELECT ボタン(左のボタン)で移動し、OK ボタン(右のボタン)で選択できます。カーソルは一度押すと下に、二度(ダブルクリックのように)押すと上に移動します。
ファミコン
NES / Famicom を選択
スーパーファミコン
Super Nintendo / SFC を選択し、次に SNES / SFC cartridge を選択
注)SF メモリカセットなど特殊なカートリッジの場合は SNES / SFC cartridge ではなく適当なものを選択
ゲームボーイ
Game Boy を選択し、次に Game Boy (Color) を選択
ゲームボーイアドバンス
Game Boy を選択し、次に GB Advance (3V) を選択
NINTENDO 64
Nintendo 64 (3V) を選択し、次に Game Cartridge を選択
メガドライブ
Mega Drive / Genesis を選択し、次に Game Cartridge を選択
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機種とカートリッジタイプを選択するとカートリッジを認識します。認識できるとゲームの名前などの情報が表示されます。
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認識できたら OK ボタンを押すなどするとタスクの選択画面になります。今回は ROM を吸い出すので Read ROM を選択します。
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Read ROM を選択すると ROM の吸い出しが始まります。
吸い出しが正常に完了すると Checksum が OK になり、CRC32 からファイル名が特定されます。
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また microSD カードへの保存先が冒頭(Saving to … のところ)に記載されています。ファイルの確認時に参考にしてください。
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なお失敗するとファイル名が Not found になります。
失敗した場合、再度接触部分を清掃したり、差し込み具合を微妙に調整したりしてみてください。何度か試すと成功する場合があります。
また実機で正常に起動することなどカートリッジに問題がないことを今一度確認してください。
microSD カードを取り出す
必ず電源を切ってから取り出してください。
吸い出した ROM を確認する
microSD カードを PC などに接続して ROM を確認します。
吸い出した ROM は、前述の通り、読取画面冒頭の Saving to … に表示された機種ごと・タイトルごと・読取番号(全機種・全タイトルで共通の連番)のフォルダに保存されています。なお読取番号は大きいほど最新です。
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ROM が特定できたら実際にエミュレータで起動し、正常に動作することを確認します。
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以上です。