見出し画像

【東南アジア周遊記】キリングフィールドを訪れる~35日目 ~

こんにちは。
仕事を辞めてカップルで東南アジア周遊中のMocaです。

トゥールスレン虐殺博物館を訪れた翌日、私はチュンエク大量虐殺センター、いわゆる「キリングフィールド」に足を運びました。この場所もまた、カンボジアの暗い歴史を物語る重要な場所です。前回の記事もよければ併せてご覧ください。
https://note.com/retro1224clt/n/n848241d40b72

基本情報

アクセス

プノンペン中心部からチュンエクまでは車で約20分ほど。トゥクトゥクで約30〜40分ほどかかります。事前に調べてみると、キリングフィールドから帰りに困ることがあり、チャーターで向かうのが一般的とのことでした。私たちは事前にトゥクトゥクの運転手と交渉し、往復の料金を25ドル(約3,750円)から15ドル(約2,250円)まで下げることに成功しました。さらに、センターを見学した後はプノンペンの観光名所であるワットプノンまで送ってもらうようにも交渉。結果として、効率的に観光を進めることができました。
実際にキリングフィールドの入り口のところには流しのトゥクトゥクもいそうだったので、片道だけGrabを使って来た場合でも帰りはなんとかなりそうな雰囲気でした。

料金

キリングフィールドの入場料は3ドル(約450円)、オーディオガイドの貸出料も3ドル(約450円)でした。支払いは現金のみです。

左:パンフレット
右上:入場券
右下:オーディオガイド貸出券

所要時間

オーディオガイドの有無にもよるかと思いますが、約1〜2時間くらいみておくのが良さそうでした。

キリングフィールドの歴史

チュンエク大量虐殺センターは、かつて多くの人々がポル・ポト政権によって命を奪われた場所です。このキリングフィールドは、カンボジア全土に数百(約300か所とも言われる!)も存在していたとされています。前回のnoteで紹介したトゥールスレン虐殺博物館で見た収容所は、主に尋問や拷問を行う場所でしたが、ここはキリングフィールドの名称の通り処刑場として使われていたのです。

殺された人々はこのような穴の中に埋められる。一つの穴から何人もの死体が出てくるという。



オーディオガイドを聴きながら敷地内を歩くと、目の前には大きな慰霊塔がそびえ立っています(パンフレット表紙参照)。その内部には無数の人骨が安置されており、当時の悲惨な状況を目の当たりにしました。地面には今でも人骨や衣服の断片が見つかっているようで、ここで何が起こったのかを感じさせる静かで重い空気が流れています。

右奥に見えているのが慰霊塔。
平和の象徴をテーマにデザインされている。
また、左手前のような看板がいくつもあり、施設内の説明が書かれている。
慰霊塔の中は17階建てになっており、主に犠牲者の頭蓋骨が積み上げられている。か


知っておくべき事実

カンボジア全土には、キリングフィールドや強制収容所が無数に存在していました。多くの人々がそこに連れ去られ、家族や友人と引き離され、無惨に命を奪われたのです。具体的な数としては、約200万人(当時の人口の1/4)がこの政権の下で命を落としたと言われています。
これまで学校で学んできた歴史の知識とは比べものにならないほど、現実は残酷でした。実際にその場に立ち、犠牲者の苦しみを感じることで、改めて歴史を学び直す必要性を痛感しました。

最後に

チュンエク大量虐殺センターを訪れることで、さらに深くカンボジアの歴史に向き合うことができました。観光というよりも、歴史を学ぶための大切な場所であり、多くの人にこの事実を知ってもらいたいと思います。向き合うのは決して楽なことではありませんが、この国がどれほどの悲劇を経験してきたかを知ることは、訪れる私たちにとって大きな意味があると感じました。

おまけ:実際に訪れてみてわかったこと

トゥールスレン虐殺博物館とキリングフィールドは1日で訪れることも可能です。しかしながら今回実際に足を運んでみて、その内容の重さと所要時間から精神的、体力的に考えて余裕があれば別々で訪れた方がいいなと思いました。私たちは初日にトゥールスレン、翌日にキリングフィールドとかつての犠牲者と同じルートを辿る形で2日間かけました。今回はスケジュール的にたまたまこの形になったのですが、結果として各施設でたっぷり時間をかけられたし、その後の疲労感もすごかったのでわけてよかったなと感じました。
ぜひ参考になれば嬉しいです。

今日という日が平和に過ごせたことに改めてありがたさを噛み締めた一日になりました。
では、また次回のnoteでお会いしましょう😊

いいなと思ったら応援しよう!