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自由が丘。余裕が余裕を生む街

先月、自由が丘に引っ越した。

関東でも屈指の人気エリアだ。

僕自身なんとなく決めた引っ越しだったが住んでわかったことがある。

それは、世間でよく言う「お金持ちは意地悪」というイメージは嘘だ、ってことだ。

街行く人、みんなが余裕がある。
道も譲ってくれる。
急いで他人を押しのけて歩こうとしない。

これまでの僕は住むエリアにこだわらず、むしろ好んでゴチャゴチャした治安の悪い街に住んでいた(当然その方が家賃も安い)

だから、
前から歩いてくる人が道を譲る気ゼロなのも
道端で昼間からカップ酒飲んでる人がいるのも
おばさんが列に横から割り込んでくるのも
東京ではあたりまえなんだと思ってた。


しかしなんだここは。

まるで別世界じゃないか。

飲食店はチェーンよりも小洒落た個人店が多い。(ただし高い)
家具屋、ブティック、花屋がやたら多い。
それほど大きくない駅なのに、駅前のロータリーにはタクシーがいっぱいで、道を歩いててもすぐに捕まえることができる。

そういえば、昨日乗ったタクシーの運転手さんも自由が丘にエリアを絞って仕事をしているらしい。

理由は儲かるからではなく、乗客に余裕があるからとのことだ。

効率だけ考えれば、平日昼の港区や夜の新宿歌舞伎町の方がよっぽど稼げるが、横柄な客も多くトラブルに巻き込まれる可能性も高い。

最近子供が生まれたばかりという運転手さんにとっては、不要なトラブルはなるべく避けたいとのことだった。


なるほど。

金銭的に余裕のある人はおしゃれで人気な街に住み、余裕のある暮らしをすることで経済を回して、さらに同じようなお金持ちを引きつける、というサイクルがあるのだなぁと思った。

庶民派の僕には少々居心地悪いけれど、住むのにこれほど快適な街はない。

もう少し、この街を深く知ってみたいと思う。

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