波及効果を考える
久しぶりに新幹線に乗ったのだが、切符購入から乗車まで本当に楽になった。スマートEXのおかげである。交通系ICがあれば、簡単に乗ることができるサービスである。
昔、といっても5年くらい前は、クレジットカードの指定もあったし、あまり使い勝手が良くなかったので敬遠していた(どうやらサービス開始は2017年9月、4年半ほど前らしい)。しばらく見ないうちにクレカの指定はなくなり、変更も手数料なしで何度でもできるようになった。つまり、乗り継ぎの遅延が発生してもスマホさえあれば簡単に予約変更ができるというわけだ。
切符の発券をしなくていいというのもすごく楽で、たとえばモバイルの交通系ICを持っていれば、スマホ一つあれば乗車できてしまうというわけだ。領収証も別途ネットから取得できるから、無くす心配もない。
様々なクレカを登録できることで、おそらくJR東海にとっては損な気がするが、それ以上に利用者を増やせるほうが利が大きいということなのだろう。ここ最近は新幹線を利用する人自体も減っているだろうから、少しでも門戸を広げておくというのは非常に大事である。それにこのサービス自体を5年も前から用意していたというのは、結果的に今の時代にはプラスに働いているはずである。
色々なサービスが非接触となっている昨今だが、これもその一つであろう。さらに発展・浸透すれば、みどりの窓口が必要なくなるかもしれない。時間ギリギリにチケットを取る人とのトラブルが、対人ではどうしてもありえそうだが、自分で取れるようになればそのリスクも減らせる。運営側・利用者側、双方にとってトラブルが無くなる方向に行くのは、とてもいいことである。単に、チケットレスにしたというだけで留まらないところが、このサービスの凄いところだなと思う。
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