出川さん

先日のプロフェッショナルに出川さんが出ていた。芸能人に焦点を当てれば必然と視聴する人が増えるだろうが、若かりし頃の出川さんが、どうしてここまで人気を得たのか？というのは気になるところである。

出川哲朗に100日間密着！「なぜ愛されるのか？」に迫る！　プロフェッショナル仕事の流儀「出川哲朗という道 ～リアクション芸人・出川哲朗～」

それはNHK_PRにもディレクターのコメントとして書かれており、取材側もそういう意図があったのかとわかる。

簡単に言ってしまえば、出川さんのスタンスに時代が追いついてきたのだろう。やっていることは昔と変わっていないし、自分が面白いと思うことを突き詰めていることも、昔と変わっていないはずだ。その姿を知っているのは共演者でありスタッフであるから、出川さんはテレビの世界で生き残ってこれたのだと思う。

変わらずにやり続けるというのは本当に難しい。特に変化の激しいこの時代に、変わらずにというのは相反している。変わらないことで価値が保たれる、あるいは向上するもの（こと）は、ほんの一握りだし、その一握りは色々な要素が噛み合って突出できた人、ということになるだろう。誰しもがそうなれないから、芸人仲間の人たちは出川さんに尊敬の念を抱くのだろうし、本人もまた毎日本気で生きている。

人間性で勝負することが如何に難しいことか、シンプルなことを突き詰めることがどれだけ大変か。45分でコンパクトにまとめられた内容から、そんなことを抱かずにはいられない番組であった。