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オンラインの質疑応答

昨日今日と、会社で研究内容に関する報告会があった。それぞれ別の主旨で行われたもので、昨日はコンテスト形式、今日は討論会形式だった。昨日のほうは聴講する側で、すべての発表を聞くことはなかったが、聞けるところは聞いていた。数年前に自分も出たことがあったのだが、その時と大きく異なるのはオンライン開催だったということだ。やはり、2020年を境に色々なことが変わってしまっている。

気になったのは、質疑応答のことである。対面形式だった以前は、質疑応答が活発に行われていた印象だった。しかし、オンラインになると、どうも鈍い。代わりにチャット上で質疑応答が繰り広げられていて、それはそれでいいことだと思うが、発表に対するリアルタイムなやり取りは確実に減っていた。もちろん、審査する側が全員専門家でないので、質問すること自体は難しいと思う。しかし、以前は結構些細なことでも聞いていた気がするのに、何か"ちゃんとした質問"でなければ聞けない感じに見えた。同じ空間を共有しておらず、間(ま)の取り方がわからなくなっているのかなと思った。オンラインにおける沈黙は、対面のそれより恐ろしい。進行役もしばらく沈黙が続くと、質問者に促すわけでもなく次に進めてしまっていたのも一因だったかもしれない。

今日は、討論会形式だったので、質疑応答は活発に行われていた。昨日とは主旨もメンバーも異なり、一概に比較はできないものの、オンラインの割には活発な討議が行われていたように思う。一つ良かったのは、事前にチャット上で資料を共有していたことである。発表者は、自分で資料を共有して質疑応答を進めるが、聴講側も共有された発表資料を自分で見ることができる。発表の中で引っ掛かる、疑問に思うところは各々異なるはずなので、資料をじっくり見ながら発表を聞けるのは、かなりプラスになったはずだ。この点はオンラインの利点が出たなと感じた。

やり方次第でプラスにもマイナスにも作用するオンラインでのやり取り。良いところは他の機会でも取り入れていきたいところである。

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