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やってみることが大事

ライフゼムというものがある。日本語でいうと、自給式呼吸器と表記するようだが、要するに顔にマスクを覆い、背負った酸素ボンベから空気を吸う機器のことである。

今日はその装着の講習会があったのだが、落ち着いた環境で付けるだけなら特に難しいことはなく、ボンベの重さはあるがすんなりと使えるくらいである。

これを使う機会がないことが最も望ましいが、もしかしたら使わなければならない時が訪れるかもしれない。そのための訓練である。ただ、人によっては、それを付けて人命救助に行かずに、すぐに消防を呼べという意見もある。下手に素人が手を出して二次災害を招くよりは、たしかにプロに任せたほうがいいのかもしれない。それでも使い方を知っているか否かでいったら、所有物を使えるようにしておいたほうがいいに決まっている。

実際に付けてみないとわからなかったこともある。たとえば、眼鏡をしているとマスクが付けられない点だ。それを踏まえると、裸眼(もしくはコンタクト)を付けている人しかライフゼムを装着して現場に入れないことになる。いざやろうとした時にそれを知るのと、あらかじめ知っているのとでは、行動の選択肢が変わる。

見聞きしただけで知った気になるのではなく、実際に試せることならばやってみることがいかに大事かということを教わった気がしている。

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