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カーネル・サンダース像がKFCにある理由
昨日9月9日は、ケンタッキー・フライド・チキンの創業者、カーネル・サンダースの愛称で知られるハーランド・デーヴィッド・サンダースの誕生日だった。それを記念して、ケンタッキーのアプリで無料クーポンが配布されたことがニュースになっていた。
そのせいかどうかわからないが、今日、店舗を訪れたとき、11時過ぎというのに結構な人がいた。いつもなら11時台に行けばそんなに並んでいないのに、今日は違った。来週まではクーポンが使えるので、普段は行かないという人もこれをきっかけに行くのかもしれない。
そういえば、どうしてケンタッキーはカーネル・サンダースの像を置くのだろうと思った。他のファストフード店を見ても、創業者の像を置いている店は思いつかない。何か、特別な事情でもあるのか・・・と思って調べてみると、ちゃんと公式ページが解説していた。
日本KFCの創業メンバーが視察でカナダを訪れた際、とあるお店の倉庫で眠っていたカーネル立像を発見! 当時の日本でKFCはなじみが薄く、赤と白のストライプの店舗外観から電気屋や理髪店に間違われることも...。「創業者をお店のアイコンにしたらどうだろう?」という考えから、立像を店頭に置くアイディアが生まれ、カナダからわざわざ立像を持ち帰ったそうです。
ちなみにその後、日本で作られたカーネル像は注目されることになり、海外に逆輸入されたとか。他のお店と間違えられることを防ぐための策が、ケンタッキーの象徴になっていくとは、当時のメンバーがここまで予想していたのか、とても気になるところだ。
サンダースは会社の経営権を後進に譲ったあと、自らを"public spokesman for the company"(親善大使、という位置づけのようだ)と称して、世界中を飛び回っていたという。そんなサンダースだから、周りの人が像にすることを厭わなかったのではないかなと思う。先に紹介したKFCのページにはサンダースが残したメッセージがある。65歳で事業を立ち上げ、90歳で亡くなるまで精力的に活動した人が残したメッセージは、なんとも味わい深い。
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