危険と隣り合わせの仕事
おとといの放送だが、プロフェッショナル仕事の流儀に土木技術者のかたが出演していた。ロープ1本で橋や高速道路の点検を行う仕事をしているという。まさに「プロフェッショナル」で取り上げるべきテーマだなと、タイトルで惹きつけれられた。
2012年の笹子トンネルの崩落事故以来、法律が整備されて、トンネルや2m以上の橋などは5年一度、目視などによる点検が義務付けられたという。目視、ということは誰かの目で確認しなけばならない。人間が作ったあまりにも大きな建造物の点検をやるのもまた人間である。一歩間違えれば命を落とすことになりかねない、危険と隣り合わせの仕事である。
放送の中でも触れていたが、このかたには忘れられない経験があったという。詳細をここで書くのは伏せるが、それはそれは心に深い傷を負うような出来事で、それ以来、安全に対して非常に目を光らせるようになった。最近ではこの仕事を志す人も増えたというが、それはつまり危険にさらされる人が増えたことを意味する。立場的には人を管理・監督する役目なので、自らに安全教育の責務があると自覚されているのだと思う。
安全は、やり過ぎるということがないし、終わりがない。人間、いつ・どこで危険な目に遭うかなんてわからないのである。リスクをゼロにすることなんてできないから、危険の目を見つけては摘む、見つけては摘む。その繰り返しだ。極力までゼロに近づける努力をする。そうしていくしかない。
本編の最後では、究極的に安全にするための方法に挑む姿が描かれた。それがすなわち意味するところは・・・。これもネタバレなので、書くのを止めておこう。3/1(火)0:03~再放送するそうなので、ぜひいろいろな人に見てほしいなと思う。
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