イスタンブールの奇跡/悲劇
忘れられないシーンはいくつか思い付いたが、ゲームのドラマ性という点では、この試合が一番印象的だ。
チャンピオンズリーグの決勝は日本時間早朝で、試合開始から見るには夜中に起床せねばならない。10代の自分にその時間に起きるのは、ほぼ不可能なくらい酷だったのだが、この試合はすごく見たくてちゃんと起きた気がする。
前半のうちにスター軍団・ミランが3-0とリードして折り返した。これはもう勝負あっただろうな…と思いきや、後半になってリヴァプールが反撃に出る。3点取って試合を振り出しに戻してしまったのだ。
その後、延長に入っても両チームは点を入れられず、決着はPK戦へ。ミランはセルジーニョ、ピルロとビッグネームが二人連続で外すという事態に。その後、3-2となり5人目のキッカーへ。外せば負けが決まるミランの5人目はシェフチェンコ。ここを外してしまい、リヴァプールが優勝を飾った。
サッカーの2点はセーフティじゃないとよく言うが、まさか3-0でもこのような試合展開になってしまうとは。イスタンブールの奇跡(悲劇)という言われ方をするように、歴史的なチャンピオンズリーグ決勝戦の一つとなった。
ちなみに、この試合の日、たまたま学校でスポーツ大会が開催された日で、試合を最後まで見たかは定かではない。しかし、自分の家から学校が比較的近かったため、先に来ていた友人たちと「試合、どうなった?」という会話で盛り上がった。サッカーの面白さを気づかせてくれた一戦である。
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