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Photo by
noranekopochi
給水所でのトラブル
一昨日、男子マラソンのことを書いたが、ここ数日で別の話が話題になっていることを知った。フランスの選手が給水所で給水テーブルの水をなぎ倒してしまったらしい。
他の選手への妨害行為だとか、わざとだとか色々と言われている。しかし、これはちょっとかわいそうに思える。というのも、これが起きたのは28km過ぎの給水所。前半ならまだしも、このくらいの距離になってくると意識が朦朧としてくる。なので、通常なら「そんなことやらないだろ」と思うことも起きてしまうのだ。
自分の体験で言うと、去年、オンラインマラソンをしていた時に、21kmくらいで派手に転んだ。縁石につま先が引っ掛かったのである。普通ならば、そんなところに脚を取られることはない。しかし、そこまで走ってきて、どうやらいつもの様子と違ったらしく、いつもならば簡単に避けられるところを体が上手く反応しなかった。そもそも、冷静に判断できていれば縁石のそばを通らないはずなので、すでに判断力も欠如していたと思われる。その時は血だらけになりながら後半を走り、何とかサブ3.5で走破した。調べたところ、渦中のアンドゥニ選手は17位でゴールしている。なかなかの上位だ。上位の選手でも、結構危険な状態で走っていたのだなと推し量られる。
こういう時に周りは責めたくなるが、では、42.195kmを走ってみて、自分の状態がどうなるか、やってみてほしい。きっと、いつもの自分ではいられなくなるはずだから。何事も経験してから、物申してほしいなと思ってしまった。
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