せめて好きなものくらいは
公式アカウントだとお行儀良く正座しなくてはならないので、こっちでちょっと足を崩したいと思います。非公認記事!(大事)
さて、テキトーなお話をします。
コストパフォーマンスという言葉は個人的に大好きです。
100均さんに勝とうとすると間違いなく負けます。つよい。
じゃあ身の回り全てそれらで揃えるかというとそうはしない。
やはり上質なものは別物ですし。
数字で見てしまうと当然コストパフォーマンスは劣るのですが(2000円を超えるランチ理論※です)逆にその非効率さが効率を生むこともあるから面白い。
※2000円ランチ理論とは!
ランチは2,000円くらいまでは価格に比例して満足度が上がるがそこを超えると上昇曲線がやや鈍る的なやつです、今作った。
普段使いするものは安物で良いよ、どうせ壊れる。
よく耳にします。
実際ある意味ではそうだと思います。でもそれって使っている間の「気持ち」のことは無視してしまっています。
例えば車。
四輪車だとランボルギーニとか、マイバッハとかなんか家買えそうな凄いのが走っています。有馬温泉、すげえ。と驚いたものです。
正直、乗って移動するだけならそんなの乗る必要ないです。
その10分の1以下でも問題なく走ってくれますから。
ではなぜそういった車が人気かというと、やっぱり満足感とか数字にできない要素が大きいのだと思います。
高いですが、だからこそ所有欲を満たせる。被らない。
やっぱり乗っていて楽しいんじゃないかと思います。
仕事中は我慢してますが私もレアなスーパーカーとか見たらなんか嬉しくてめっちゃ見てしまいますし(迷惑なので停止中ね)
目があったサービス精神特盛の運転手がガオン!とエンジン吹かしてウオンウオン言わせて走り出した途端対向車線からパトカー来て「ウオンウオン!ガオアアア!……スン……」みたいなね、ごめんて。
確かに10倍以上の値段ですからコスパは最悪に近いでしょう。ドカティのこととか考えたら故障とか維持にも気を配らなきゃならないですし。
それでも、ランボルギーニに乗ってなきゃ味わえない何かはあるわけです。
ならやっぱりお値段の価値はあるのです。
時計だってそう、時間知るだけならスマホでいい。
でも機械式時計の超絶技巧によるカラクリを所持する悦びに代替品などあり得ない。
日本人はコスパを意識しすぎているんじゃないのかなあと思います。
そしてそれが経済が低調になりつつある状況を生んでいる可能性もちょっとあります。
海外のハイブランド、50万以上するような高級スーツ。
使われているのは日本の生地。
なのに日本ではそんなハイブランドが生まれない。
なぜか。
日本人は良いものを作るけど、付加価値を生むのが下手くそかもしれない。
そしてそういった付加価値を見抜く力も低いかもしれない。
審美眼のことです。
日本車の性能が最高なのは知ってます。
でもデザインはあんまり見分けがつかないと感じることも。
非公式だし個人の感想です。
私に見る目がないだけかもしれないという注釈も入れておこう。これでOK!
でもやっぱりフェニアスーパースポーツやGT2000みたいな、全然知らない人が見ても「なんかすげえ!」となるようなデザインはあんまりない。
日本人デザイナーでもケンオクヤマ氏のエンツォフェラーリなんかは当時物凄くびっくりしましたけれど。
今の時代走行性能も大事ですがやっぱり見た目とか売り方が大事。
質実剛健だった驚異の日本製内燃機関も今や電気自動車に迫られています。
性能だけではなく、違う価値を創造しなくてはライバルに太刀打ちできません。
若者は車に乗らない、確かに収入面での問題もあるでしょうけど、まず乗ってみたいと思えるようなデザインがないとそもそも乗ろうと思わない。
実際デザインの良かったジムニーとかハンターカブは売れましたね。
かっこよくても欲しければ買う。
高くても頑張る物なのです。
売れない理由を適当に作って安心していては先がありません。
とはいえ。
身の回りを全てそれで揃えるのは至難の業。
お金もいくらあっても足りはしません。
そこはバランスで。
削る部分は削る、盛る部分は盛大に盛る!
ただなんとなくで身の回りを固めてしまうのは勿体無いです。
最近はネットも便利ですから「これがおすすめ」みたいなアフィリエイトも大量。
誰かの「好き」はあなたの「好き」ではありません。
「自分で自分の好きなものを選択する」という喜びを忘れていないでしょうか。
人生の時間は有限ですから。いかに時間当たりの満足度を高めるか。
好きな物を使う事は、大袈裟にいえば人生をよりよく生きることにつながっているのかも。
せめて好きなものくらいは自分が一番良いと思うものを使っていきたいなと思います。