アイデンティティクライ死す
高卒ですぐに社会人をしていた。一年もたたずにやめた。プレジデント誌調べで、有給休暇消費率が高いということでランキングに載るほどの、多分いい会社だったのだと思う。働く人も健康的でイキイキしていたと思う。本社の屋上のようなスペースで昼休みバレーボールとかしていた社員も居たくらいだったから、そこまで仕事はきつくなかったのだろう。通勤にかかる費用、交通費以外で車のパーツや電車内で読む本、それらに充てる費用が年二回2万円暗い支給されたり、甲子園でのプロ野球観戦チケット斡旋だったり、そういえば毎日のように全国津々浦々のお土産のお菓子を頂いていた気がする。
エレベーターで4階に上がり、フロアに入るために社員証をかざし、きれいに整列した昔ながらの?デスクの集合体の一部のパイロットになっていた。それはどこか気持ちよかった。後ろを振り返れば先輩社員が優しく教えてくれていたし。
そんな会社をやめたのは10年も前で、それからはずーっとふらふらと止まりかけの独楽のように、不安を軸に回っていたように思う。が、明日令和6年2/21に正社員として雇用され初出勤する。採用されてからの一週間はそれまで軸にいしていた将来の不安がなくなったことに対する不安や、不安を抱いていたことに対する、世間の不安のない人々の営み、もっと色々事項はあるが私の中に怒りが軸となり、独楽ではなく渦となって精神をえぐっていた。
今は明日の初仕事に集中しているのでその渦はなりを潜めているが、、、
そのイライラをもう一つの要因とともにぶつけてしまったことを謝りたい。
そんな私は、安定はもちろん求めるというか、雇用されたからには仕事には真面目に取り組むつもりだ。もちろんユーモラスは忘れずに。ただ不安や不幸を希求している。よく行く書店の店主さんに読んでて不安になるような本がないかと、初めて店主さん個人の好みを尋ねてしまったり、ホラー映画は苦手だったのに興味を持ってしまっていたり。この先どうなるのか楽しみなのと不安なのが、今の波だ。
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