今日発表された【大塚商会IR】の要点をサクッと解説
10月31日に発表された大塚商会のIRの要点まとめ
「大塚商会株式会社 2024年12月期第3四半期決算レポート」
IRの要点をサクッと解説。
1. 決算概要
大塚商会は10月31日に
2024年12月期第3四半期の決算を発表しました。
主な結果はこの通りです。
売上高:8222億6200万円(前年同期比 +11.1%)
営業利益:521億6900万円(前年同期比 +10.1%)
経常利益:540億1500万円(前年同期比 +10.6%)
親会社株主に帰属する四半期純利益:366億3100万円
(前年同期比 +10.5%)
増収増益を達成しており、売上高と各利益は過去最高を記録しました。
2. セグメント別の業績
大塚商会はシステムインテグレーション事業と
サービス&サポート事業の2つのセグメントを展開しています。
システムインテグレーション事業
売上高:5448億9700万円(前年同期比 +12.7%)
パソコンやパッケージソフトの売上が好調で、システム全体の設計・開発まで幅広いサービスを提供しています。サービス&サポート事業
売上高:2773億6500万円(前年同期比 +8.1%)
オフィスサプライ事業「たのめーる」やサポート事業「たよれーる」を中心に、企業活動をサポートするストックビジネスが順調に成長しています。
3. 経営戦略と新たな取り組み
大塚商会は、2024年度のスローガン「お客様に寄り添い、DXでお客様と共に成長する」のもと、DX支援やAIソリューションの提供を進めています。特に、中堅・中小企業向けには、デジタル化支援に加え、AIの活用による生産性向上を目指しています。
4. 市場環境と競合比較
国内のIT市場では企業のデジタル化需要が高く、Windows 10サポート終了に伴う更新需要も始まっています。大塚商会は、競合他社に対して多様な
ソリューション提案を行い、IT投資ニーズに応えています。
5. 将来の展望とリスク
大塚商会は、通期で売上高1兆550億円、営業利益695億円、純利益487億円を見込んでいますが、以下のリスクが考えられます。
人材不足への対応:IT人材の不足が企業活動に影響する可能性。
地域紛争や経済政策:経済環境の変動がIT投資に影響を与えるリスク。
物価上昇:インフレの影響により、コストが増加するリスクがあります。
6. まとめ
大塚商会は、増収増益を達成し、今後もDX支援や新しいAIソリューションを通じて顧客満足度を高める方針です。市場のデジタル化需要に応え、安定的な成長が期待されています。