大手セキュリティソフトCFOの方の話
先日取材の仕事にて某大手セキュリティソフトCFOの方の取材を
行いました。
彼は外国籍なのですが、
とても流暢な日本語をお話しされます。
その中でとても貴重なお話を伺いました。
①現在のセキュリティに関しての動向
②日本国籍人材の仕事に対する意識
大枠で上記2点
①に関しては、ITセキュリティの現状について
詳しくいただきました。
ここ10年でIT環境が著しく変化するとともに
ハッカーも同じく変化していること
ネット普及初期のハッカーは
自分自身のIT技術自慢がメインであったらしいです。
具体的にはよく、メールがきて
それに対して明けるとPCがウィルスに感染して
作動しなくなったり、誤作動が生じる
このウィルスがIT技術自慢に通じたわけらしいです。
では現在のハッカーたちはどんな事をするのかというと
痕跡を残さずハッキングすることらしいです。
わかりやすく説明すると
ある方のPCにウィルスが感染します。
しかし、PCは誤作動などおきず、所有者からすると
普通に使用ができるので、感染しているとは思っていない。
そこがハッカーにとって思いのツボであり、
知らない間にネット銀行、クレジットカードのID・PASSなどが
盗まれ、勝手におろされたり、使用されたりします。
しかもとても少額だったりするので、
これもまた、所有者は気づかない事が多く。
ハッカーからすると知らない間に
悪さを行う。しかしそれさえの痕跡がほぼない状態で去っていく。
とても太刀の悪い存在となっているとの事でした。
更に大きいレイヤーでいくと、
国家機密に入り込んで、
情報がとられていないとおもわれても
実はとられており、それが競合諸国に漏れたりする。
それにより、国家間の交渉が難しくなったりするリスクにも
つながる恐れもある。
まっ考えるときりがないのですが、
そのような状況らしいです。
さて②の日本の人材についてですが、
海外の人材と比べて、自分が
何をしたいかの意志がとても少ないとの事。
その背景にも触れていましたが、
日本の教育の在り方にとても問題があるのだと思いました。
日本の教育は箱詰め教育となり、
教えることの7割は暗記もの
そしてクラス制なので、箱に囲まれているため
協調性文化が根付いている。
最近は自主性を騒がれ変わってきているかもしれないが、
これは単にソフトが変わっているだけの話で
抜本的なハードを変える必要性に気づいていない事が
上記のような人材をつくりあげてしまうのではないかと思う。
会社でもそうですが、
出る杭は打たれるとよくいいますが、
その文化が日本企業ではとても色濃くあるのが、
いまだある現状が課題だと思います。
その悪しき日本風土に染まった企業が
人材採用を行うので、かたよった思想から偏った採用する企業が多くなる。
それに合わせざる得ない。
そのような背景があるので、
この外資セキュリティ企業からするといい人材が
少ないという事になるのでしょう。
今回は以上です。