18歳の私は言った。「オレ、いつかPHOTOSHOPの本だすわ。」..20年後..
18歳の頃だったと思う。
私は札幌で3DCGの専門学校に通っていた。
映画やCMの業界に憧れCGの道に進んだわたしはそこでPHOTOSHOPというソフトに出会った。
当時レイヤーの意味もわからず、ただただ背景に描きなぐるところから始まった。
なぜかわからないけど私とPHOTOSHOPがしっくりハマった気がして、どんどん好きになっていった。
そして周囲の友人にこんなことを言ったのを覚えている。
「俺いつかPHOTOSHOPの本だすわ。」
周りの人たちは私がPHOTOSHOPが得意だというのは当時からなんとなく伝わっていた気がする。
だから「おう。いいね。でたら買うわ」といってくれた人もいたと思う。
当時みんなは雑談の1つとしてそこまで気にしていなかったと思うし覚えていないと思う。
だけど当時の私はなんだかよくわからないけど、根拠のない自信があった。
多分本当に「PHOTOSHOPの本を出す」と思う。
と。
専門学校卒業と就職
東京に就職が決まった。
私はそんなPHOTOSHOPの本を出すなんてことも忘れて仕事に没頭していた。
3DCGデザイナーとして映像やゲーム、建築系広告なんかを制作していた。
CGデザイナーだけど得意のPHOTOSHOPは自分のウリとしては持っていて
1枚絵として映えるよう絵をレタッチで仕上げたり、テクスチャ制作をメインに仕事をしていた。
東京で7年ほど働いていたと思う。
数社映像会社や広告会社を渡り歩きここで気づいたことがあった。
それは
こんな人達には勝てねぇよ。。。。
正直まわりが凄すぎて完全に挫折した。
しばらく粘って働いていたが、全て上手く回らなくなり人間関係にも疲れてしまった私はモノヅクリの楽しささえも失ってしまった。
ここに来て人生の挫折である。
挫折から生まれた新たな道
エネルギーを使い果たした私は完全な無になり、3DCG引退を決意し札幌に戻った。
もう一度何かをやり始める気力がでてこなく、1年が過ぎた。
さすがに永く休んでいた事が良かったのか、また何かを作りたい願望がでてきた。
その前にお金も稼がなきゃ貯金もそこを尽きてきている。
そこで自分には「何が得意」で「何をやりたい」のかという自己分析をはじめてみた。
得意なもの..確実に言えるのは「PHOTOSHOP」だ。
PHOTOSHOPだけはどこの会社にいっても1番になろうと決めていた。
そして「写真」。
フィルムカメラをもって何年もスナップ写真を撮っていた。
少しだけど働きながら写真の学校に行ってたこともある。
上手い下手は別として好きだった。
最後は「広告」。
美しい写真やクリエイティブな魅せ方は本当に素晴らしいと心から思うしやりたいことでもあった。
「PHOTOSHOP」+ 「写真」+ 「広告」
この3つをかけ合わせてできることは...「レタッチャー」しかない!
これまでの色んな経験の点が繋がった瞬間だった。
札幌でのレタッチャーとしての活動と独立
ここからが大変だった。
レタッチ会社で働きたかったのだが札幌にはレタッチ専門の会社がない。
そこで無いのなら作ってしまおうと、アルバイトで入った写真を扱う札幌のデザイン会社でレタッチサービスを立ち上げた。
そこでいろんな仕事をやりながらレタッチサービスもなんとか軌道にのせ、約9年間運営した。
本当にいろいろあった。
そして2015年に独立。
独立後、情報発信にも力を入れていた私は、レタッチ案件以外の仕事もいただけるようになった。
その1つが書籍の執筆だ。
このnoteでいろいろチュートリアルを書かせていただいているが実際に書店に並ぶような本を書いたことはない。
これはもぉやるしかない。
そこで20年前の記憶が蘇った。
友人にいった一言。
「オレ、いつかPHOTOSHOPの本だすわ。」
あのときの根拠のない自信が現実となった。
Photoshopレタッチ[伝わる]写真補正&加工を学ぶ現場の教本
人生で初めて書いた本のタイトルです。
さぁここに全てをさらけ出したPHOTOSHOPレタッチの新しい本が誕生しました。
広告写真をレタッチするとき、その写真の「見せたいもの」「伝えたいこと」を明確にして、そに向かって制作しよう。という本です。
ほんとうにいつも自分が使っているテクニックや知識を全て包み隠さず出しています。
レイヤーデータも一部ダウンロードできるようにしました。(表紙ビジュアルと他数点はDLできませんごめんなさい。)
だからここにメイキングアニメだしておきます。
そもそもなぜこんなにも技術をさらけ出すのかって?
つまりこーゆーこと。
さぁみんな楽しいレタッチライフを!!
※Amazon.co.jp限定特典は2020年6月30日23:59をもって終了しました。
〈Amazon.co.jp限定特典について〉
対象期間に本書をご購入された方に、本書に未収録のレタッチテクニック「昼を夜にする方法」を解説した特別なコンテンツをデータ配信にてプレゼントいたします。
※著者がnoteの有料記事にて公開している「PHOTOSHOP/昼を夜にする方法」の特別編集版です。テキストや画像などを編集・追記していますが、テクニックの趣旨は同一のものとなります。
いいねを押すとPHOTOSHOPのショートカットキーが出てくるよ!
たくさんおして覚えてね!!
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