キッチンカーは軽トラックベースに決まり!
キッチンカーの開業を考えるときに、「どんな車両にしようか?」と外観から憧れを抱いて考え始める方も少なくないと思います。
「形から入る」というのは、開業への情熱を持ち続ける意味では悪くない判断だと思います。やっぱり長く続けていくものですから、愛着あるものにしたいのは当然です。
ただ、もし車両にこだわりがなく、お薦めの車両は何か?と聞かれたら迷わずに「軽トラックベースのキッチンカー」をお薦めします。
私自身も現在は軽トラックベースのキッチンカーで営業しており、今後もよほど特別な理由がない限りこのまま軽トラックベースのキッチンカーを使い続けると思います。
今回は、キッチンカーは軽トラックベースで決まり!の理由を公開いたします!
キッチンカーの種類は?
軽トラックベースのキッチンカー以外に大きく分けて以下の4つのタイプが挙げられます。
①軽バンベース
②ハイエースベース
③クイックデリバリーベース
④2トントラックベース
それぞれにメリット、デメリットがあるので簡単にご紹介いたします。
①軽バンベースのメリット、デメリット
メリット
・初期投資が安く済む(車両さえあれば、あとは内装だけなのでDIYが得意であれば自作することで初期投資をかなり抑えられる)
・可愛い、おしゃれなイメージに装飾しやすい
・小回りが利き高さも無いので全ての出店場所に出店可能
デメリット
・車内で立って作業が出来ず営業中は座った状態で作業することになり、その上、作業スペースが限られるため複雑な作業、数多くの作業を同時に行うことが難しい。
・積載量が限られるため、大量注文が見込まれる場所でも多くの食数を持ち込むことが難しく、売上が頭打ちになる。
・ガスボンベなどの使用が難しいため、火力を必要とする調理ができずメニューに制限が出てくる。
②ハイエースベースのメリット、デメリット
メリット
・容量が大きく多くの食材が持ち込めるため提供食数が多い。
・作業場所が広く取れるため種類豊富なメニューの提供が可能。
・ガスボンベの搭載が容易でピザ窯やナンを焼く窯も搭載が可能。
デメリット
・車体全体にラッピングを施すなどをしない限り、可愛い、おしゃれといった装飾がしづらい。
・作業スペースは広く取れるが高さがないため作業は座った状態となり、作業しづらいと感じる人もいる。
・狭い路地裏など出店できない場所が出てくる。
③クイックデリバリーベースのメリット、デメリット
メリット
・②のハイエースベースのメリットに加え、立った状態で作業可能なためさらに煩雑な作業も可能。
・大型の冷蔵庫など高さのある設備を搭載可能となり、冷凍品や氷なども大量にストックできる。
デメリット
・車両費用が高額かつ、販売窓の設置などキッチンカーとしての改造費が高額となる。
・車体の形状上、イメージがハワイアンなど固定化されており、メニューが制限されがちになる。
・車体が大きく路地裏など狭い場所での販売が難しい。
④2トントラックベースのメリット、デメリット
メリット
・②③のハイエースベース、クイックデリバリーベースのいいとこどり。
・車内の設備状況によっては3,4人のスタッフが作業できるため提供スピードが速い。
デメリット
・車両費用が高額かつ荷台のBOXも高額。さらにBOXに販売窓や換気扇などキッチンカーとしての改造費がかかる。
・車検が1年ごとになるので費用がかかる。
・駐車場の確保が大変
・高さ制限がある出店場所や狭い場所では出店できない場所がある。
以上、簡単にではありますが、基本となるキッチンカーそれぞれの特徴を記載させていただきました。ただ、どの車両を選ぶにしても一長一短があるのでご自身のイメージや事業計画に応じた車両を選ぶことが大切です。
軽トラックベースをお薦めする理由は?
ここまで、様々な種類のキッチンカーのメリット、デメリットをお伝えしてきました。
何度も言いますが、ご自身にしっかりとしたイメージや事業計画があるのであれば、それに応じた車両を選ぶことが大切です。
ただ、まずはやってみたい。失敗したくない。という考えをお持ちであれば軽トラックベースを選ぶのがお薦めです。
その利用をこれから公開していきます。
理由① 初期費用、ランニングコストが安く抑えられる
軽トラックは新車、中古車問わず購入費用が、他の車両に比べて安く済みます。(軽バンには適いませんが・・・)
また、BOXも60万円台で製作することができる(営業許可申請可能な設備)ため、中古車両を探せば100万円以内に収めることが可能です。
さらに軽自動車ですので税金も安く済みますし車検も2年です。駐車場も一般的な場所で駐車可能ですので特殊な場所を契約する必要もありません。
理由② 作業スペースが広く、提供食数も多く確保できる。
2トントラックほどではありませんが、BOX内は比較的広くスタッフ2人で作業することも可能です。
立って作業が可能で、工夫や配置次第では前後左右に必要な備品を設置できるため複雑な作業や複数の商品を提供することが可能で提供スピードも速くなります。
ガスボンベの設置も容易ですので鉄板などの使用も可能です。
慣れもありますが、1日400食程度であれば2人で提供することも不可能ではありません。
理由③ 高さにさえ注意すれば狭い場所にも侵入可能でほぼ全ての出店場所に出店可能
高さは約250~260㎝くらいになるため、屋根付きの駐車場などは侵入できませんが、現在は物流が活躍しているためビルやマンションを建設する際にトラックが侵入できるように高さ制限を3m以上に設計することも多くなっています。
高さにさえ気を付ければ、元は軽トラックですので路地裏などの狭い場所でも出店は可能となります。
商店街の空きスペースや店先なども出店場所としての需要が高まっていますが、大体の場所は「軽自動車のみ出店可能」という条件が付いていることが多いです。
理由④ 装飾が容易かつ車両によるイメージが固定されにくい
車両全体をラッピングすることも可能ですが、費用はその他の車両とそこまで変わりはありません。
そもそもラッピングをする必要はそれほど感じられないのが現実です。
コチラの画像をご覧ください。
出店時に大きな横断幕1枚用意しておけば、ほぼ車両は隠れてしまいます。販売窓も開放しているので、車体のラッピングは営業中はあまり意味をなしていません。横断幕を個性的なデザインにして装飾とすれば費用はかなり抑えられます。(横断幕は1万円前後で製作可能です)
また、横断幕を何種類か用意し、その時に販売しているものに応じて横断幕を変更すれば、イメージを固定されることはありません(もしピンクで装飾したラッピングをしていたら焼鳥や肉系メニューとはイメージが結び付きづらいですよね?)。
イメージが固定されないということは出店場所に応じてその場所の購買客層に合ったメニュー、イメージで出店が可能ということです。
最後に
ここまで軽トラックをお薦めする理由をお伝えしてきましたが、何度も言う通り、自身のイメージや事業計画の確固たるものがあるのであればそれに応じた車両を選択することが大切です。
しかし、それが万が一失敗してしまった場合、取り返しのつかない可能性があります。
・売上を見込んで2トントラックにしたが売り上げが上がらなかった。
・クレープを主として軽バンタイプにしたが、売上が上がらずメニューを変えたいが設備が設置できない。
など、よくキッチンカー開業したのはいいけど修正が利かずにそのまま廃業してしまうということも聞こえてきます。
軽トラックベースだと、設備変更さえできればほぼ全てのメニューに対応可能ですし、そもそもランニングコストが安く抑えられているため売り上げが上がらない時期も凌ぎやすいと思います。
以上のことから、まずはキッチンカーを始めてみたい。という方は軽トラックがお薦めですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
ここまでお読みいただいた方で少しでもキッチンカーの運営に興味が湧いた方、もっと詳しい話が聞きたいという方、疑問のある方、すでに開業しているが相談したいことがある方などどんな方でも、まずはホームページをご覧いただき、ご連絡いただけると幸いです。
それでは、皆様のキッチンカーライフが少しでも楽しいものになることを祈りながら今回の記事を締めくくらせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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