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#創作童話 登校中にDVDを拾った話。

子達がまだ小さかった頃のおやすみ前の習慣。一人ひとつのキーワードを言って全部お話の中に出てきたら「おやすみなさい」ってするの。さて、今回のキーワードはこちら。

  「えはな(息子の名前)」 「◯◯小学校」 「DVD」

 弟たちは入学した頃で、小学校、とか、自分の名前とか言ってます。自分に関係のあることがお話に出てくると嬉しいからね。それなのに、またお兄ちゃんときたら…。DVDとかいうワードをブっ込んできましたね…。さて、どんな話が出来上がったのやら。それでは、即興小話のはじまりはじまり〜。


 京都市にある◯◯小学校に通うえはな君は、小学校1年生。今日も学校までながーい坂道をくだって元気に登校しています。(はい、ここまででキーワード2つ回収。楽勝ですね。さて、問題はDVDですが…)

 いつもの通学路に、あれ?よくみると、道端にキラキラしたものが落ちています。駆け寄って見てみるとそれは、DVDでした。(やったー、3つ目クリアー!後はオチまで突っ走るぞ!)

 ケースもなくて裏返し。それが朝日を受けてキラキラと光っていたのでした。手にとってみると、表には「1945」とだけ書かれています。とりあえず、えはな君はとりあえずそれをカバンにしまって学校へ行くことにしました。

さて、1日の授業が終わってお家に帰ってきたえはな君。宿題を終えると、朝に拾ったDVDのことを思い出しました。それを、デッキにいれて再生してみると…。

「1945」

の文字。それからしばらくすると、それはそれは恐ろしい風景が写し出されたのです。

どこかの街なのか、一面の焼け野原です。建物なんて一つもありません。遠くからの映像でしたが、川のそばにはたくさんの人が丸焦げになりながら、水を求めているようでした…。驚いてしまったえはな君はDVDを止めることすらできず、ただただテレビの前で震えていました…。

 それから、次の日。

えはな君は学校の授業で、その昔、日本が戦争をしたということ、1945年には日本はその戦争で負けたということ、それから、日本には原爆という世にも恐ろしい爆弾が落とされたこと、を学びました。そして、えはな君は昨日見たDVDで見た映像は、その時の戦争の映像だったことを知りました。

あぁ、人間はなんて恐ろしいことができるのでしょうか?

どうして、人の頭の上に爆弾を落とすことができるのでしょうか?


その日の帰り道。


道端にキラキラと光るものが落ちています。駆け寄ってみるとそれは


「2045」


とだけかかれたDVDでした。


さて、あなたはこのDVDを再生しますか? 


はい、これで今日のお話はおしまいー。

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