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<ステップ03>スタート期 ~「“半”個人事業主化」 となったことを広く周知する」(その3/弱い紐帯の重要性) ~

<弱い紐帯の重要性>

弱い紐帯(ちゅうたい)という言葉をご存じでしょうか?

1973年にスタンフォード大学教授のマーク・S.グラノヴェターが発表した社会ネットワークの概念です。

これは、家族や親友、職場の仲間といった社会的に強いつながりを持つ人々よりも、友達の友達やちょっとした知り合いなど社会的なつながりが弱い人々の方が、自分にとって新しく価値の高い情報をもたらしてくれる可能性が高いという説です。

社会的に強いつながりを持つ人々は生活環境やライフスタイル、価値観などが似通っているために、自分と同じ情報を持つことが多いです。

一方、つながりが弱い人々であれば、自分とは違ったライフスタイルや価値観などを持つので、思いもよらない情報を与えてくれる存在になりうるということが弱い紐帯が重要な効果を発揮する理由です。

人脈というとどうしても強固な繋がりを持つ昔からの大親友的な関係でない役に立たない、中途半端な人脈など不要と思いがちですが、決してそうではありません。

筆者の経験でも、仕事上のコラボは、昔からの良く見知った友人・知人とのコラボはほとんどありません。

仕事の紹介も、強い紐帯からは少なく、「ある時期同じコミュニティに属していたが、その当時はほとんど話したこともない」というようなまさに「弱い紐帯」の人経由のほうが圧倒的に多いです。

今まで長年付き合ってきた社内の親友くらいしか人脈としては役に立たないと思いがちですが、必ずしもそうではありません。

弱い紐帯をもう一度確認し掘り起こすチャンスの一つがこの退職時の独立挨拶です。


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