「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#98
【事例】キャリア選択の優先順位が明確であるケース
Mさんは、父親の介護をしていた母親が骨折で入院したため、父親の介護を開始。通勤と介護の両立が難しい中、どうにか対応していましたが、勤務先が遠隔地へ移転することになりました。
介護と通勤の両立が不可能となったため、勤めていた設備機械メーカーを退職してタクシー業界に転職しました。
毎月休みたい日を事前に知らせる勤務制のため、前職のように仕事の都合で急に「変わってくれ」といわれることがなくなり、時間のコントロールが自分でできるようになりました。
まったくの異業種でしたが、自分にとって優先順位の高い介護・家庭と仕事の関係をうまくコントロールすることができ、転職したことを満足しています。
【解説】「自分の時間がコントロールできるかどうか」というキャリア選択の優先順位がはっきりと決まっていたため、スムースな転職が果たせた事例です。
シニアの方の中には、これまでの経験や実績があるがゆえに業種・職種をガチガチに限定した柔軟性に欠けた転職活動を行う人もいます。
やはりキャリア選択の基準が明確に決まっている場合には納得できるキャリアチェンジが可能になります。
タクシー業界は年齢を問われることが少なく、求人案件も多い職種の1つですので、「無理せず、楽しむ」をモットーに定年後にキャリアチェンジするシニアの方もたくさんいらっしゃいます。