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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#3

日本の高齢者の9割が「下流老人」化する

「下流老人」とは、2015年に藤田孝典氏が刊行した「下流老人-一億総老後崩壊の衝撃-」朝日新聞出版)において使用した造語です。

下流老人とは、藤田氏の定義では「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことを指します。

本書の中で藤田氏が「高齢者だけではなく、いまの若い世代も含めた日本人の9割が下流老人化する」というショッキングな警告を行ったことで大きな話題を呼びました。

藤田氏は、下流老人かどうかを判断する指標として、
①(高齢期の)収入が著しく少ない、
②十分な貯蓄がない、
③周囲に頼れる人間がいない(社会的孤立)

という3つの指標を挙げていますが、

いずれも「働かなくなること」によって生じるリスクとも言えます。

「自分は大丈夫」とどうしても思いがちですが、現役時代に世間水準の年収を得ていた人でも、病気や事故、あるいは熟年離婚による財産分与、子どもの引きこもり、などの理由により、簡単に下流老人化する姿が本書ではリアルに描かれています。

迫りくる年金改革に対応し(支給開始年齢の後ろ倒し化&支給水準の低下)、また、自分が下流老人とならないためにも、

これからは国や会社に寄り掛かるだけではなく、年齢にかかわらず働き続けるシナリオを各自持っておくこと

が必要不可欠です。

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