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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#127
毎月3万円を 10 カ所からいただくという発想
「1カ所から 30 万円の売り上げ」よりも、「3万円× 10 カ所」からのほうがリスクを回避できますし、事業のネットワーク拡大の可能性も広がります。
「働けるうちは働きたい人のためのキャリアの教科書」(朝日新聞出版)でもご紹介しましたが、「月3万円ビジネス」という考え方があります。
非電化工房代表/日本大学客員教授の藤村靖之先生が提唱されている考え方で、月3万円のビジネスのネタを複数見つけて取り組むというものです。月3万円という設定が絶妙です。
3万円であれば安すぎてライバルは参入してきません。シニアのキャリアも「1カ所に依存して高額の売り上げをあげる」よりも、「少額でも複数のポイントから売り上げをあげる」という月3万円ビジネスの考え方が有効です
シニアからの独立の場合、初めから大きなディールを狙わず、月3万円ビジネスの考え方を参考に、まずはたとえ売り上げはわずかであってもコネクションを作ることに価値を置くことです。
「月1回半日のサポートで3万円」でいいのです。新たなクライアントのつながりを持つことによって、そこから仕事は広がっていきます。まずはクライアントとなんらかの関係を持つことに注力することが大切です。
藤本先生の本には、基本的な考え方を解説した『月3万円ビジネス』(晶文社、2011年)以外にも、具体的な事例を紹介した続編『月3万円ビジネス100の実例』(同、2015年)もあります。
もしかしたら、ご自身の専門分野や興味に合う具体例が見つかるかもしれません。