<事例紹介>~サラリーマンから個人事業主へ転身した人たち         <採用業務という限られた領域で業務委託契約を締結し個人事業主として独立(その3)>

(その2から続きます)

<解説>

Eさんは、関係会社の役員まで勤められた方です。

役員経験者の中には、長年の指揮命令癖が抜け切れず実務はまったくできなくなっているという人も多いですが、Eさんの場合は60歳で役員退任後には進んで実務の現場に降りて実務の磨き上げを図られてきました。

こうしたスタンスが最後まで採用の領域で会社から頼りにされた理由です。

特に技術系の採用活動や高校生採用の場合は、大学研究室の先生や高校の就職担当の先生とのつながりも重要です。

また、役員として採用する側の視点(最終面接を担ってきた)も持っていますので、役員経験と実務経験の両方の経験を活かすことが期待できる領域です。

また、M&Aなどの経営環境の変化で突然契約が終了となるリスクがあることをEさんの事例は教えてくれます。

雇用されている場合には、労働契約法などの法律で解雇などに対して厳しい条件がついていますが、業務委託契約をベースとする個人事業主にはそうした制限はありません。

契約期間が満了になればそこで契約は自動解約です。個人事業主として働く際にこうした契約打ち切りのリスクがあることを常に頭に入れておく必要があります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?