<事例紹介>~サラリーマンから個人事業主へ転身した人たち <63歳で“半個人事業主へ転身し65歳から個人事業主へステップアップ(その3)>
(その2から続きます)
<これからチャレンジする人へのアドバイス等>
定年後の独立については、さほどハードルも高くなく家族など周囲からのプレッシャーも少ないので、事前準備をしておけばそれほど恐れることはない。
再雇用の場合には給与も下がり65歳で終了という限られた雇用になるので、独立に失敗してもそれほど大きなリスクにはならない。「うまくいけばもうけもの」 くらいの感覚で十分だと思う。
これが若年層(55歳以下)の場合は、継続的な安定収入が得られなくなるリスクもあるため、その対応資金(軌道に乗るまでの生活資金や子供の子女教育費など)を準備するなど、ある程度のロードマップは描いておく必要がある。
やはり、「生活がかかっている」という切羽詰まった状況での個人事業主化は余裕も無くなり売り込み中心になりがち。60歳定年前後のスタートだとガツガツすることもなく、結果としてうまくいくような気がする。
定年後の“半”個人事業主化の場合で、再雇用時代と同じフルタイム契約では意味がない(それでは実質は何も変わらない)。
収入は減るが週2日・週3日勤務などを会社には提案すべき。60歳以降にこうした自分で自由に使える時間があるかないかで大きな差がでる。
勤務する会社が働き方に関しては柔軟な考え方を持っていたこともあり、それほど大きなフリクションもなく個人事業主化を受け入れてくれた。
会社に“半”個人事業主提案を受けいれてもらうためには、自分がどんなことをできるかを「見える化」しておくことがポイント。
そのためには、50代から今までの経験・スキルを棚卸し、自身のUSP(ユニークセールスプロポジション)を3つでも5つでも見つけ出し、意識的に磨いておくこと。その際には、今までお付き合いのあった人の棚卸しも重要。
(その4に続きます)