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特例子会社から一般企業へキャリアアップ成功
みなさん、はじめまして!
RESTA卒業生の高橋優佳です。
まずは簡単に自己紹介をさせてください!
私は大学を卒業後、事務職で働き始めた年の秋頃に、うつ病を発症しました。約2年の療養を経て事務職として入社した会社を退社。
その後、単発の派遣やアルバイトでアパレル販売を経験したのち、特例子会社の事務職として入職。働きながら、RESTAのオンラインスクールの受講と転職活動を並行し進めてきました。
今回は私が、どうしてこのコラムを書くことになったのかを少しお話したいと思います。
私と同じように、一般就労や障害者雇用枠で働いている人のなかには、「このままでいいのかな?」「もっと収入を増やして生活を安定させたいな…」と思っている人がいると思います。
そのモヤモヤした気持ちや、将来への不安を抱えている人たちにとって、私の経験が少しでも参考になれば良いなと思い、コラムを書きたいと考えました。
ぜひ、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
■なぜRESTAに入ったのか
私がRESTAを知ったのは、2年ほど前に朝のニュース番組の特集コーナーでRESTAを立ち上げた松川さんの取材を見たことがきっかけでした。
当時、勤めていた特例子会社の事務の仕事にも慣れ、自分なりにやりがいや意義を感じていました。
しかし一方で、仕事で関わるグループ会社の他部署の健常者とのコミュニケーションが少なく、業務改善のための話し合いなどの場がなく、モヤモヤすることも増えていました。
お互いに「ここをこうしたら、もっとお互いにやりやすくなるのでは」という意見を交わす機会もなく、依頼されたことを依頼された通りにやるだけの状態にモヤモヤを抱えていたんです。
また、収入が少なく、なかなか賃金が上がらないことからも、将来への不安も感じていました。
「このまま今の会社で仕事を続けていて、自分は成長できるのかな」
「このまま収入が増えないままで、将来的に生活できるだろうか」
「もうすぐ35歳…求人票の応募条件欄でよく見かける”35歳以下の方”から外れてしまうな」
と、今の状態での将来の不安も大きく、転職への年齢的な焦りが膨らんでいた時期でもありましたね。
そんなときに、松川さんの特集を見て、「今の私にはスキルが足りないから、オンラインスクールで勉強できたら転職する自信がつくかも!」と一念発起。
RESTAの無料オンライン面談に申し込み、思いがけず松川さんと直接お話しすることができたのです!
無料相談では、パソコンに対する知識が少ないこと、極度の心配性なこと。すぐに不安になってしまうことやマイナス思考な性格であることから、転職したいと思っていても何年も踏み出せていない現状など、さまざまなことをお話しできました。
オンラインスクールでサポートをしてくださる日高さんともお話しさせていただくと、私の障害特性や働きながら受講できるようなスケジュール調整などを丁寧に考えてくれたんですね。
「1つの会社で10年近く、うつ病の悪化でお休みすることもなく働けていることが、もう誇れることですよ!」
「長く勤めてきた中で培ったスキルもあるはず。高橋さんならいける会社、たくさんありますよ!大丈夫!!」
そのように言っていただき、背中を押されたような気持ちになりました。
「やりきれるかわからないけれど、このままなにもしなければ、よくも悪くも今と変わらない。まずやってみることから始めよう!」と勇気を出して、入会を決めました。
■RESTAに入って得たもの、変わったもの
①自分の障がい特性や性格、苦手なこと、不安なことを正直に伝えることで安心して転職活動ができた
②次の会社・仕事で自分はどうなりたいのかを具体的に考えられるようになった
RESTAに入って、この2つが私にとってよい変化であり、得られたものだと思います。
【①自分の障害特性や性格、苦手・不安を正直に伝えることで安心して転職活動ができた】
これは、RESTAのみなさんがとにかく聞き出し上手、聞き上手だったからだと思います。
私の場合、うつ病を発症したのが社会人になってすぐの年だったので、緊張や「私はなにもできない」という劣等感から、コミュニケーションが上手く取れないことがありました。
業務内容も多種多様なために覚えることが多く、なかなか覚えられないことへの焦りや、できない自分への情けなさもあり、ストレスになっていました。
また、周りから「こんなこともできないのか」と思われているのではないか、迷惑をかけているのでは…という罪悪感が不安やストレスとなり、うつ病を発症してしまいました。
RESTAの良いところは、丁寧なヒアリングを通して一緒に就労について考えてくれるところだと思います。
松川さんや日高さん、転職活動時に営業担当として企業とのパイプ役を担ってくださった牧野さんは、私のうつ病のバックボーンも丁寧にヒアリングしてくださいました。
カリキュラムや転職活動時の際の不安点や、質問はないか?と、親身になって聞いてくれましたね。
普段の連絡や面談時には、私は自身の不安や苦手なことを伝えるのが苦手なため、不安や心配事を口にするきっかけと話しやすい雰囲気を作ってくださいました。そのおかげで、私も安心して積極的に話すことができ、円滑な転職活動を送ることにつながったのだと思います。
どんなことが苦手で何が得意なのか、どんな配慮があると安心かなど、改めて自分を見つめなおす機会ができてよかったと感じています。
自分のことを相手に伝えるには自己分析が必要ということを知りました。
【②次の会社・仕事で自分はどうなりたいのかを具体的に考えられるようになった】
②は、①での「相手に自分のことを知ってもらうための自己分析」の過程で考えることができました。
これまでの私は「どんな業界でどんな仕事、働き方をしたいのか」という考え方ではなく、自信の無さから「今の自分にはどんなこと向いているのか、何ができるのか、待遇の希望をどこまで上げていいのか」と、「したいこと」ではなく「できること」を中心に考えていました。だから、「やったことがないし、できる自信がない」と応募できず、何年もその繰り返しでした。
RESTAで転職活動を進めていくうちに、「一般企業の障がい者雇用で健常者と、もっとコミュニケーションを取りながら、障がい者・健常者の垣根なく、成果に向かって一緒に考えられる環境でチャレンジし、業務の幅を広げたい。」と強く思うようになりました。
そして、将来的には「障がい者と健常者の壁など関係なく、一緒に事業貢献を実感して働ける仕組みづくりに携わりたい」という目標が明確になっていきましたね。
転職してすぐに実現できる目標ではありませんが、自分が健常者と一緒に働き、同じような業務パフォーマンスができるようになった暁には挑戦・実現できる目標だと思うので、よりこの目標ができたことで面接でも自信をもって志望動機を話すことができ、内定をいただくことができました。
■転職活動中に行ったこと
メンタルの安定には、とにかく不安や疑問をそのままにしないことが一番だと考えています。
私はカリキュラム学習中も転職活動を始めてからも、不明点や不安な点の確認をチャットでこまめにお願いしていました。
転職活動時は企業研究・履歴書などの書類の作成など、適宜アドバイスや不安点の解消をしてくださいました。また、面接練習にも取り組み、「自分一人で転職活動をしているんじゃないんだ」と安心して準備ができました。
私の場合、仕事をしながらカリキュラムの学習と転職活動を同時に進める必要があったため、体調を崩さないかが心配でした。無理なく進めるための時間のやりくりも大変ではありましたが、RESTAのみなさんがこまめにチャットで声をかけてくださったことも嬉しかったです。
「お仕事と体調の無理のないペースで面接のスケジュールを組みましょう」
「企業について知っておきたいこと、確認したいこと、必要な配慮や待遇面の希望など、なんでも言ってください」
「いつでもお話ししましょう!!」
と寄り添ってくださったので、不安と緊張でメンタルが落ち込み何も手につかない…なんてことなく、前向きに取り組むことができました。
これまで大手の転職エージェントに登録して転職サポートを受けたこともあり、そのときに感じた「放っておかれている」という孤独感や不安が一切なかったのがとても有難かったです。
エージェントやその他支機関を利用して就職・転職活動を行い、希望の業界や職種(業務内容)に就くには、まずはエージェントの担当者と積極的にコミュニケーションを取ることが必要です。そしてぜひ、自分のことを正確に伝え、自分自身を知ってもらうことから始めてみてください。
■仕事に望む条件、妥協した点
私が転職時に希望した条件はこちらです。譲れない条件を諦めなくても良いのだと思いました。
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ですが、希望だけを叶えてくれる企業があるとは限りませんので、妥協点も見つけることにしました。
今回妥協した点としては、雇用形態がはじめから正社員ではなく、嘱託職員からのスタートとなること、その間賞与は出ないため年収はこれまでと同じくらいであるということです。
ですが、正社員登用制度・実績がしっかりあること、正社員登用後はこれまでより年収が増えること、福利厚生が充実していることは安心でしたし、「1年後に正社員になれるように体調管理をしっかりと行い業務もしっかり覚えていこう!」という気持ちが強くあったので、あまり大きな妥協点だとは思っていません。
年収もこれまでの業務経験を鑑みると、新しいことを覚えていく部分の方が多く、即戦力として企業へ貢献できるとは限らないと考えました。年収UPよりも新たな業務にチャレンジでき、業務の幅を広げていけるやりがいを重視し、転職活動に臨んでいました。
■今後のRESTAに求めるもの
就職・転職後、企業によって使用するOAソフトが違います。(Microsoftofficeがメインなのか、Googleがメインなのかなど)就業先の使用ソフトや求めるスキルが身につけられるような実践練習的なカリキュラムがあると、いざ就業をスタートする際に安心して入職できるのではないかと思います。
企業の就業現場が求めるスキルのヒアリングと、求職者がそのスキルを確実に身につけられ安心してスムーズに入職できるようなオーダーメイドなカリキュラムの充実を期待しています!
■私の思い
最後に、RESTAのみなさんと一緒に転職活動を乗り越えた私の経験から、今就職や転職に悩んでいて一歩が踏み出せない方へ、ちょっとしたアドバイスをさせていただきます。
私自身、極度の心配性・不安症、自分に自信がなくすぐに周りと比較しては自分にないものを欲して羨んだり、「他の人はうまくできていることが、自分にはできない…」とウジウジ悩み、堂々巡りで前に進めない日々を何年も過ごしてきました。
でも、時間をかけて悩んでなにもしないでいても歳を取るだけで、良くも悪くも変化はないのだということも、長年踏ん切りがつかず動けなかったからこそ、今は分かります。
初めて企業へ就職してお仕事をする人・転職をする人、それぞれイチからのスタートには不安の方が大きいのは自然なことです。
でも、一人で悶々と考えて悩んで不安がらず、RESTAのメンバーにちょっとその悩みを話してみませんか?
相談したから、説明を聞いたからといって、すぐに入会して動き出す必要はありません。
自分ではない第三者に話すことによって、見えてくる未来の景色がほんの少し開けるかもしれない。RESTAのメンバーと話してみて、もし「まず、勉強だけでもしてみたいかも…」と思ったら、オンラインスクールにチャレンジしてみるのもアリです!
今回、私がRESTAに入って転職活動をしてきたなかで感じたことは、チャットやZoom面談などでの対話によるサポートがとても細やかであるという点です。
RESTAのみなさんは「いつでも相談してください!いっしょに話しましょう!!」とウェルカムな姿勢で不安や悩みに寄り添ってくれる人ばかりです。
人と話すことで何かが変わることもある。
私もRESTAのみなさんにありのままの思いを話すことで見えてきたやりたいこと、やってみようという勇気がありました。
みなさんにとって、RESTAが一歩踏み出すきっかけになるかもしれないということをお伝えして、私のコラムを締めたいと思います!
一人で考え込むより、誰かに相談。
誰かに頼るって、悪いことじゃないですよ!
以上、人に頼って「出来ない奴」と思われたくない歴〇十年の私の転職体験記でした!
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