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suisei_581
塩田武士「存在のすべてを」を読んで
読みました。
まず、読む前のこと。
本屋大賞のノミネート発表前に、ノミネート候補として挙げられていて、この本を知りました。
帯文やらネットの口コミを見たら、内容がことごとく抽象的。ふわっとしてる。
でもほとんど大絶賛。
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前評判が何と言っていいのやら、不思議すぎでした。
平成3年に発生した誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。
異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。
質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。
読んでみて納得。
めちゃくちゃ良かった。
読み応えありました。圧巻。
傑作やと思います。
なんといっても重厚感が凄かった。
ミステリーなのか愛の物語なのか哲学者なのか。
読んでる最中、何読んでるか分かんなくなりました。
これは感想困るわー。
この作品を前にして、どんなにうまく表現をした所で陳腐だと思う。
この感情を是非読んで体験して欲しい。
良いのは良い。
間違いなく言える。
作中に出てくるジョージ・ウィンストンの「Longing/love」を聞きながら読みました。
ピッタリでした。
9章、最終章なんてこれ無しじゃ読めないと思う。
おともにぜひ。
絵画とか芸術には縁が無かったけど、ホキ美術館はいつか行ってみたい。
あと海津大崎も。
雪の浜をみてみたい。
情景描写が綺麗で心が洗われました。
結局、門ちゃんはなんでブンヤやってるの?
なんども出てくるこの台詞。
印象に残った。
最期の日に、誰かを恨んで死ぬか前向きに倒れるかは選べます
ここも。
また面白い本を読めたことが嬉しいです。
以上