こんにちは!奄美リゾートワーク部の岡村です!
9月ももう終わりごろ奄美もだいぶ涼しく過ごしやすい季節になってきました。
タイトルを見て「旧盆?」と思った方もいたんじゃないでしょうか。
奄美大島では、お盆は旧暦で行われるので旧暦の7/13〜15(2020年の場合、新暦の8/31〜9/2)で行われるのです。本土では、8/13〜15に行われる地域が多いと思いますが、旧盆は旧暦に基づくため、毎年時期も異なりますし、本土のお盆とはだいぶ時期がずれるケースが多いです。
本日はちょっと本土とは違った奄美の「お盆」を紹介したいと思います。
奄美の行事関係はほとんど旧暦で行われているので、旧暦カレンダーなんてのも売ってます。毎年のお盆なんかも今年はいつだっけ?みたいになるので母に聞く(大体いつも)かこのカレンダーみて日程を把握したりするんです。
お迎えは「七夕」
奄美のお盆は七夕(旧暦7月7日)から始まってるんです!
もちろん七夕飾りには、短冊に願いを込めて書くのは同じなのですが、これが実は本土の「精霊馬」(なすで作られた馬とか牛)的な役割を持っていて、ここが家だよ〜〜みたいな感じのご先祖様にとって帰ってくる家の目印の意味もあります。
(割としっかり願い込めてます)
その1週間後にも、もちろんお墓にご先祖様をお迎えに提灯とバケツとお花、お酒と線香を持ってテキパキとお墓の掃除を済ましてお迎え完了です!
お正月みたいな雰囲気のお盆
お迎えが終わり、送り盆の日までは奄美の郷土料理やらお菓子やらフルーツまで盛りだくさんでお仏壇にお供えします。
(遺影がフォトフレームで斬新でびっくり)
送り盆の当日は、お仏壇のある家に親戚などもわーっと集まってきてお料理を囲みながら行いちょっとした宴会になるので、さながらお正月みたいな雰囲気があります。結構賑やかな感じです。
お正月にも出てくる郷土料理の鳥汁と煮物となぜかうちはエビフライが恒例で毎年出されます。あとお刺身とか!
(この時遅れて実家に帰った時で既に親戚帰った後で普通の一人ご飯みたいな感じで映えてませんでした。)
適度にご飯なども済ませた後は、ご先祖様をお墓に送ります。
また来年も帰ってきてね
私の実家特有かもしれませんが、父の方針で「迎えは早く(朝6時)、送りは遅く(夜8時)」なので送る際は、日が暮れてから送ります。
送る時も、提灯に火をつけてお墓まで移動して行きます。
(割と暗闇の中、提灯と懐中電灯の灯りを頼りに墓地に行く)
お墓に着いたら、懐中電灯で照らしながらお墓をお掃除してお線香をあげて、心の中で「また来年も帰ってきてね」と言いながら拝んでお盆が終わります。
こんな感じの奄美の「旧盆」。
ちょっと本土とは違った風習が残っていて面白いです。また、こういった奄美の風習についてnoteで紹介ができたらと思います!