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【蓮ノ空】104期活動記録8話「Not a marionette」感想

どうも。れそなんすです。
タイトルの通りです。今日読んで、今日このブログを書いています。

本題

めっちゃ泣いた。いっつも泣いてるなコイツ。

この話はたまたま夕霧綴理にスポットが当たっていたけど、きっと梢でも慈でも、他のスクールアイドルでも、同じような活動記録はできたと思いました。

だって、綴理が悩んでいたのは「高校生でなくなったあとに何をするか、何をやりたいのか」、そして「高校で出会ったかけがえのない仲間との別れをどう乗り越えるか」という、ごくごくありふれた悩みだったから。
高校生として生きた経験がある人の多くはきっと共感できるんじゃないでしょうか。別に高校に限らず、自分の人生の岐路というのは存在して、その度に自分や仲間のことを考えることはあるんじゃないかと思います。

そんなごく当たり前のことで、当たり前のように綴理が悩んでいるのが、私はとても嬉しく、愛おしく感じました。優れた才能と独特の考え方を持っていて、他人からはちょっと変わっているように見られるけど、そうではなくて、人並みに悩んで、人並みに苦しんでいるんだ、というのを卒業を目の前にしたこの時期にもちゃんと描写してくれて嬉しいし、そんな綴理がとても愛おしかったです。

個人的な話をすると、綴理と慈の会話がたくさんあって良かった。常々言ってる通りこの2人の信頼関係が本当に好きで、お互いがお互いのことを考えて、それを言葉にしあう素敵な関係なのですが、それも今までの関係からちょっとした変化があったように思います。
PART2の屋上で会話するシーン、卒業について悩む綴理に、やりたいことは好きなことから探してみたらというアドバイスをした慈ですが、綴理が「じゃあそうしようかな」と返した時にちょっと微妙な顔をしました。これがすごく引っかかった。

PART2

慈としてはきっと、こういう大事なことは自分で決めて欲しいし決めなくちゃいけない、と思っていた上で、この綴理の返答に不安になったのだろうと想像します。今までしてきたアドバイスは綴理の中で慈の言葉を噛み砕いて自分で正解を導いてきたのに、今回はそうできるように見えなかったし、そうなるべきではないと思った。そういう気持ちの表れだったように見えます。
そして、一通り職業体験を終えたあとの部室整理中(PART5)にぺきんだっくを抱えて部室を飛び出した綴理には、自分ではなくさやかと小鈴に話す役目を任せました。そこで姫芽に言ったのがこのセリフ:

PART5

上述の反応の答え合わせだと思います。綴理の話は色々聞いてきたけど、きっと今回は「綴理自身の感情の整理・変化」が必要な悩みだと気づいていたのでしょう。そしてそれは慈にできることではないし、今回の件でいえば同級生の自分より同ユニットのさやか・小鈴の方が綴理の話を聞いてあげられる、そういうことまで分かっていた上で、綴理の話を聞いたり綴理にアドバイスをしたりしていたのだと思います。めぐちゃん、かしこいね。補習も頑張ってね。

PART8 の進路についての2人の会話も今までとはちょっと違っていいなと思いました。慈が綴理のことを笑ったり、綴理が慈に「秘密」を作ったり、今までよりも一段階仲良くなったというか、新しい「やってもいいこと」を2人で見つけられた感じというか。きっとこの「やってもいいこと」が増えていくと、物理的な距離が離れても関係が続いていくのかな、なんて思います。

PART8

さらに、スクールアイドル夕霧綴理にとって欠かせない大事な先輩、大賀美沙知にもちょっとだけ触れておきます。またしても私情ですがおつきあいください。
去年のこの時期といえば、綴理がオープンキャンパスの実行委員として色々企画をして、その中途で沙知と和解をして、ツバサ・ラ・リベルテという曲を託された時期です
ここで綴理は、急にスクールアイドルクラブからいなくなってしまった沙知がどんな気持ちでクラブを辞めていったのかを初めて聞くことになりました。平気そうに振舞っていたけど辛かったのだ、と。綴理はそれを聞けて嬉しかった、と。

まさに今回の活動記録でさやかとの間で口論になったことと同じですよね。別れが過去にあるか未来にあるかの違いはありますが、綴理としてはどちらも「突き放されていると思ったが、そうではなかった」ことを沙知、あるいはさやかから突きつけられるわけです。それを受けて自分が返せるものを考えるのが綴理でした。


PART6
PART6

話を1年前に戻します。雨の中でもライブを成功させるために綴理が沙知を連れてきた部室で、103期の6人の熱意に驚く沙知に「スクールアイドルクラブが、残ってたおかげ」と沙知に語ります。クラブから離れても、沙知の存在が後輩たちに受け継がれている、そう教えてもらった沙知の表情がすごく好きで、これなのですが:

103期活動記録 第13話「追いついたよ」PART7

ビックボイス選手権のあとに瑠璃乃や花帆、小鈴から「綴理先輩からスクールアイドルとしてたくさんのものを教えてもらった」と打ち明けられた時に綴理はこんな反応をしました。

PART8

クラブから離れても、綴理の存在が後輩たちに受け継がれている、そう教えてもらったのが、今度は綴理になったわけです。しかも沙知が残していった第二音楽堂で。
このセリフで1年前を思い出して、その前の構図も重なってフラッシュバックして、大号泣(2回目)。
きっと、1年生も2年生も3年生も、こうやって同じものを渡して、同じものをもらって、そうやってこの蓮ノ空は続いてきたんだなと思います。


まああとは何といってもさやかが感情を表に出したのが本当に良かった。

PART6

この2年間で一番輝いていた。わがままで、何もできなくて、でもとても輝いていて、そして先輩として自分のことを引っ張ってくれて、すごく尊敬している、そんな夕霧綴理というひとりの人間のことを、自分はこんなに大切にしているんだ、そういうことをストレートにぶつけられるようになったさやかの姿に心を打たれました。
そしてそこからのこれ

PART7

大号泣。ここまではちょっと涙ぐむくらいで耐えれていたのに、このシーンで本当に声を上げて泣いてしまった。103期DOLLCHESTRAの、夕霧綴理と村野さやかの関係の原点が、ずっと心の中で燃えていたことが、本当に嬉しくて、そしてあれからこれだけ時間がたって、卒業を目前にするまでになってしまったことが寂しくて、涙が止まりませんでした。多分つづさやの村はこのシーンで完全に更地になってしまったと思う。


そういえばこの2人は始めから「あなたは輝いているのに自分は輝けない」と口論をしていましたし、その頃から綴理は「さやのきらめきを見ていたい」と言っていました。出会いの頃から今まで、実は綴理のやりたいことはあまり変わっていなかったんですね。
そんな2人がDOLLCHESTRAになったきっかけといえば、フィギュアもスクールアイドルもどっちも頑張るんだというさやかの「わがまま」でしたが、それがまわりまわって綴理の「わがまま」に繋がるの、芸術点が高すぎます。
103期4話はさやかの「わがまま on the ICE」でしたが、言ってしまえば104期8話は綴理の「わがまま on the STAGE」です。
舞台の上で自分のやりたいことを表明するスクールアイドルになれた、操り人形ではなくなった綴理だったからできたことなのではないでしょうか。

綺麗にしまったところでおしまい。生誕祭配信を見てきます。

(追記)
生誕祭配信見ました。成仏しました。

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