![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93945678/rectangle_large_type_2_8ac9048e006aa0285bb1ba5a832b05be.png?width=1200)
外国人の私がよく道を聞かれることについて考えてたら気がついた事
こんにちは、ミリちゃんです。
気がついたらドイツに移り住んで8年になっていました。
私のnoteでは、ありえない様なやらかしエピソード、また子育てや夫婦の事、生活の中での気づきについて綴っています。
今回のテーマは、外国に住む私がよく道を聞かれる事についての気づきです。
賛否ご意見があるかもしれませんが、あくまで個人の感想程度ですので、こんな人もいるんだなぁという感じで目を通していただければ幸いです。
見た目、雰囲気が9割
あなたは道に迷った時、あるいは何かを尋ねたい時、どんな人に尋ねますか?
今のご時世Googleマップとか軽く調べたら分かりますから、そもそも聞かないよっていう方はもうお話は終わっちゃうので、聞いた方が早いってシチュエーションを思い浮かべてください。
近くを見渡して、優しそうで、聞きやすそう、詳しそう、、こんな人に聞きますよね。
反対に、そんな状況で、選ばない人はどんな人ですか?
私なら、強面な人、明らかに土地勘がなさそう(キャリーケースを引いてる人とか)、急いでいる人、には聞きづらいと思ってしまいます。
こんなところでしょうか。
これは全て見た目ですね。中身を知っているわけではないので、必然的に見た目判断になります。
この選ばない人の中に、明らかに土地勘がなさそうな人には聞かない人というのを挙げましたが、この表現の中に、私は外国人も含まれると思っています。
ここで、またまた質問です。
例えば、そういう状況に陥った時に、近くに下記の3人が居たら、誰に尋ねますか?
学生風のイヤホンをしている人
仕事帰りかもしれないスーツを着た人
外国人
見た目で瞬時に選別しますよね。もし、私なら、2番目の人が聞きやすそうだし、土地勘もありそうだから2番目の人に尋ねます。残りの2人は、ほとんどの人が第一印象で外しますよね。
理由としては、1番の人はイヤホンをしているので、話しかけるだけじゃ気づいてもらえない可能性がある、ということ。
そして3番の人は、やはり土地勘がないだろうし、そもそも日本語が通じないかもしれないから外す理由になると思います。
海外生活1年目からの違和感
ようやく本題です。
私はドイツに来て1年目の、ドイツ語も全く話せず自分の言いたいことさえもうまく言えない時から、結構な頻度で、通りすがりや、駅で道を聞かれる事がよくあります。
ドイツでは私は外国人。
先ほどの章で述べたように、消去法で選ぶと、外国人の私には行き着かないはずなんですが、今の考えに行き着くまでに、かなりの間、こう思っていました。
なぜ、こんなに人が居て、明らかにキョロキョロしていて道を知らなそうなのに、なんで私に聞くんだろう、と。
国柄の違いについて考えてみた
日本という島国で育った私は、周りにほとんど外国人がいない状況で育ちました。
今でこそ海外で暮らせるくらい、日本語以外の言語を使って色んな国の人とコミュニケーションが取れるようになりましたが、そういう道を選ばなければ、未だに外国人と話す事に対して抵抗があったと思いますし、実際に日本人の中にはそう思っている方も数多くいるのではないでしょうか。
対してドイツは、ヨーロッパという大陸の中にあり、陸続きでの国境を越えての移動が可能であるために、数多くの人種や民族が共存していて、今日に至るまでに色んな事を経て人々の流動があったわけで、小さな頃から自分の肌や髪、目の色が違う人が身近にいる事が当たり前なんです。
つまりは勘違いだった
この歴史的背景を掘り下げていくと、数々の要因はありますが、つまり移民の受け入れの数の差であるということに気がつきました。
街を歩けば、色んな国の言葉が耳に入ってくるし、こういった身近に外国人が居ることに抵抗がない人は、私たち日本人の様に、急に毛色の違うものを見ても、異物と捉えないってことにようやく気がついた2022年の冬でした。
この気づきによって、ちょっとした疑問が解決しましたよ。
なーんだ、私だけが道をよく聞かれる訳ではないって事ですね。
え、なにナンパ?とか少しでも勘違いした自分が恥ずかしすぎますわ。
あとがき
短い記事でしたが、読んでくださりありがとうございます。
私は移住してから、結婚、出産もドイツで経験しました。
子を持つまでは、会社の狭いコミュニティーで生きてきたのが、
妊娠・出産を機に急に視野が広くなり、今まで考えもしなかった事に気づくことができました。
子供を預けている幼稚園の同じクラスのお友達も、とても国際色豊かで、純粋なドイツ人はおそらく数人しかいませんが、そんな環境が当たり前の娘にとっては、国や見た目で判断せず、個を見ていることも、この歳でもうすでに習得しているから感心します。子から学ぶことも沢山ありますね。