【2022年最新】調査リリースの成功事例を紹介|基本構成や実施までのフローもわかりやすく解説
広報・PR担当者の方なら、「調査リリース」について聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。
調査リリースは、今や企業の広報・PR戦略としては欠かせないものとなっており、プレスリリースのネタがない時・自社で何かしらの調査をとった時・PRの手法の1つとして、などなど使い道はさまざまです。
しかし、調査リリースについてはまだまだ知らない方も多いため、今回はそんな調査リリースについてを事例をベースにわかりやすく解説していきます。
広報・PR担当者で、「調査リリース」に少しでもご興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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そもそも調査リリースとは?簡単に解説!
それでは、まずは調査リリースについて簡単に解説していきます。
調査リリースとは、企業や団体が自社の商品やサービスに関する内容や、その業界に関するリサーチを行い、調査結果をプレスリリースとして発信する広報手段を指します。
よくニュースサイトなどで見る調査結果に関する記事の多くは、プレスリリースされた調査リリースが、転載・編集記事化されたものになります。
客観的なデータとなる調査を、リリースという形でまとめて発信することで、さまざまなメディアから取り上げられ、また一般消費者にも読まれやすいリリースにもなるのです。
またプレスリリースでは、自社の新製品やアップデート、イベントの告知やキャンペーン情報などをメインにすることが多いですが、調査リリースでは直接的には自社の宣伝をしないのも特徴です。
調査リリースでは、あくまで調査結果やその示唆を通して、間接的に自社のPRを行うのです。
調査リリースのメリット3選
次に、調査リリースのメリットを簡単に解説します。
調査リリースには、発信による様々なメリットがありますが、中でも特徴的なもの3選です。
調査リリースのメリット①|調査結果が転載されやすく、PR効果が高い
まず1つ目のメリットは、調査リリースは他のプレスリリースよりも調査結果が転載されやすく、PR効果が高い点です。
プレスリリースは、広報・PRの手段の1つである以上、そのリリースが様々なメディアや雑誌に転載・掲載されることが1つの成果になります。
そんな中で調査リリースは、他のリリースよりも宣伝要素が少なく、興味も持たれやすいからメディアからの転載・掲載の確率が大幅に向上します。
近年各メディアでは載せる情報の信頼性や正しさに重きを置いて、掲載する記事を決めることからも、客観データである調査結果は非常に好まれるのです。
大手の媒体であるYahoo!ニュースでもその傾向は強く、実際に弊社で行っている調査結果からも月に5件〜10件は必ずYahoo!ニュースに掲載される傾向にあります。
2022年1月〜3月期にYahoo!ニュースに掲載された、調査事例はこちら⇩
PRに課題がある企業にとって、このメリットは調査リリースの非常に大きな魅力です。
調査リリースのメリット②|企業としての信頼性を高めることができる
2つ目のメリットは、調査リリースを行うことで企業としての信頼性を高めることができる点です。
より有益な調査データや面白いデータを発信することで、その業界データを保有していることをメディアや読者に周知させることができます。
これは前述してきた通り、そのデータは掲載・転載がされやすいことはもちろん、それ以外にもメディア関係者から「この会社は〇〇業界について詳しい」「〇〇ネタについては以前この会社で調査が出されていた」などの印象をつけることができるのです。
これは企業としての信頼性が高まり、ブランド価値が高まることに他なりません。
調査データをきっかけに、企業に取材依頼や問い合わせが数多くくることは少なくないのです。
調査リリースのメリット③|情報発信の機会としてPRのネタを量産できる
3つ目のメリットは、調査リリースではPRのネタを量産できるという点です。
一般的に、プレスリリースは新商品の発表やイベントなど、企業として何かしらのネタがある際にしかできないですが、一方で定期的な情報発信は重要なため、広報・PR部門では常に発信できるネタ(いわゆるパブネタ)がないかを探しています。
そんな中で、調査リリースは調査結果をそのままプレスリリースするため、ネタがない企業でも調査さえ取れれば発信することが可能です。
新商品やイベントに依存しない情報発信の機会として、調査リリースは非常に有効な手法なのです。
事例からわかる、調査リリースの基本5構成
次に、調査リリースの基本となる構成を事例をもとに解説していきます。
調査リリースでは、厳密にこの書き方というものがあるわけではありませんが、あくまで参考としてご参照ください。
調査リリースの構成①|キャッチ・サブキャッチ・リード文
調査リリースで、まず最初に考えるものが、キャッチ・サブキャッチ・リード分になります。
キャッチ・サブキャッチは、その調査の結果をタイトルとして象徴する非常に重要な要素で、これが魅力的でなければメディア関係者や読者に読んでもらうことができません。
キャッチには、調査結果の中の特徴的な数字やトレンドのワードなどを盛り込み、読者に読んでもらえるように工夫することで、PRとしての効果を最大化することができます。
キャッチ・サブキャッチは、調査リリースの最も重要な要素の1つと言っても過言ではありません。
その上で、リード文では調査を発信する企業の概要とその調査の内容を記載しましょう。
調査リリースの構成②|調査概要
次に調査概要です。
何に関する調査なのか・どのような方法で取った調査なのか・いつどの期間で取った調査なのか・どんな対象者に何名に取った調査なのかを簡単に記載します。
調査概要をしっかりと記載することで、調査の信頼性をしっかりと担保することができます。
調査リリースの構成③|調査サマリー
次に調査サマリーです。
調査サマリーでは、調査の結果をわかりやすくポイントをまとめた形で記載します。
サマリーを記載してあげることで、リリースの全文を読まずとも、メディア関係者はざっと概要を把握することができます。
その上で、調査サマリーには、調査結果の中でも特に面白かったもの・特徴的なものを2〜3点まとめるようにしましょう。
調査結果は、文面でまとめる形でも問題ないですが、1枚のサマリー画像などを作ってあげるとより丁寧といえるでしょう。
調査リリースの構成④|調査内容詳細
次に調査内容の詳細です。
調査結果を、わかりやすい見出しとをつけた上で、①設問 ②調査結果画像 ③調査結果の3点をまとめるように記載します。
調査結果については、できるだけぱっと見で理解できるように、ビジュアルを意識するようにしましょう。
調査リリースの構成⑤|まとめ
最後にまとめです。
調査結果の内容を持って、自社なりの見解や示唆を文章としてまとめ上げます。
このまとめがあることで、調査リリースにストーリー性を持たせることができ、より良いリリースにすることができます。
ここまでできたら、最後にサービス概要や企業概要を任意で入れて調査リリースは完成です。
【2022年最新】調査リリースの成功事例3選
ここからは、弊社が2022年に支援した調査リリースの中でも特に成果の高かった事例を3つご紹介します。
今回ご紹介するもの以外でも、解説付きでYahoo!ニュースに掲載された調査リリースの事例を知りたい方は、ぜひこちらの資料をダウンロードしてみてください!
2022年1月〜3月期にYahoo!ニュースに掲載された、調査事例はこちら⇩
調査リリースの成功事例①|官公庁職員向けのペーパーレス実態の調査
こちらの調査では、一般向けからビジネス向けまで幅広い記事の転載が多いメディアの「ITmediaビジネスONLINE」による編集記事化からYahoo!ニュースに掲載されました。
官公庁職員という極めて狭いターゲティングに加えて、今ホットなペーパーレス・DXに関する調査ということから、大きな反響を呼びました。
調査リリースにおいては、トレンド性やバズワードも非常に重要なポイントになります。
特にデジタル化やDXといったワードは、メディアも注目しているため、メディア掲載につながりやすい傾向にあります。
調査リリースの成功事例②|Z世代向けのTikTok活用実態に関する調査
こちらの調査では、エンタメ記事の転載が多いメディアの「ENCOUNT」による編集記事化からYahoo!ニュースに掲載されました。
Z世代向けのターゲティングに加えて、「Z世代の8割が就活にTikTok活用」という極めて驚きの大きい結果が出たことから、大きな反響を呼びました。
調査リリースにおいては、ターゲティングが非常に重要なポイントになります。
特にZ世代などの若い世代向けの調査は関心を持たれやすい傾向があるので、覚えておくと良いでしょう。
調査リリースの成功事例③|芸能人ランキング調査のリリース事例
こちらの調査では、エンタメ記事の転載が多いメディアの「ねとらぼ」による編集記事化からYahoo!ニュースに掲載されました。
「芸能人ランキング調査」という極めてYahoo!掲載確率の高い王道のPR手法に加え、年明けのタイミングで本調査をリリースしたことから、大きな反響を呼びました。
芸能人ランキング調査は、エンタメ色も強いですが、大手媒体からの掲載・転載を狙いたい場合は非常に有効な手法です。
調査リリースの実施までの基本フロー
調査リリースの実施までの基本フローは、上記の通りです。
① 調査の企画を行い
② 企画をもとに調査票を作成し
③ 調査票をもとに調査を実施し
④ 実施した内容から文面を作成して、リリースする
というのが基本的な流れです。
簡単に見える調査リリースですが、調査を実施する以上、実は段階を踏んで進める必要があるのです。
期間としては、大体2週間〜1ヶ月を実施の大まかな目処と考えておけばわかりやすいかと思います。
調査リリース(調査リリース)の各フローに関する詳しい説明は、以下の記事で行っているので、ぜひご覧ください。
調査リリースの注意点
最後に、調査リリースの注意点を簡単にまとめて終わります。
調査リリースを実施する際は、以下の4つの点に注意するようにしましょう。
調査リリースの注意点①|直接的なサービスのアピールではなく、あくまで調査結果の発信を中心にリリースを作成する
→調査リリースの主役はあくまでも調査結果です。商品やサービスの売り込みが強すぎると、記者や読者から好まれない傾向にあります。
調査リリースの注意点②|調査結果は絶対に操作せず、ありのままの結果をリリースする
→調査結果を少しでもいじってしまうと、大きく企業のブランドを毀損することにつながります。絶対にしないようにしましょう。
調査リリースの注意点③|調査はあくまでも公平な視点で、フラットに行う
→狙った調査結果を出すように、設問を誘導したりすることも危険です。こちらも最悪の場合は企業のイメージを損なうことにつながってしまいます。
以上3点が調査リリースの実施の際の注意点です。
実施を検討する際は、これらのポイントを意識して、実施するようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、調査リリースについてを事例を交えながら、構成や成功事例を解説してきました。
調査リリースは非常に有効な手法であり、企業の広報・PR戦略としては欠かせないものとなっております。
まだ行ったことのない方、すでに行っているが課題がある方などは、本記事でご紹介した方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
調査リリースについてもまずは話だけでも聞いてみたいという方は、弊社では無料でご相談に乗っておりますので、お気軽にご相談ください。
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