広報PRで有効なアンケートリリースとは?事例や企画のパターン、実施の流れまでまるっと解説!
プレスリリースにはいくつか種類がありますが、その中でも1つの種類として「アンケートリリース」に分類されるリリースがあります。
今回は、そんなアンケートリリースについてを深ぼっていきます。
アンケートリリースの概要や実施の流れ、事例から企画のパターンまでをまるっと解説していきますので、是非最後までご覧ください!
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アンケートリリースとは?
まずはアンケートリリースについて簡単にご説明していきます。
アンケートリリースとは、自社でアンケートを行い、その結果をPR TIMESなどの配信媒体でプレスリリースを行うことを言います。
アンケート実施の方法としては、①自社サービスで抱えるユーザーに対して、ユーザーアンケートのような形で行う形式と、②外部のモニター会社を利用し、サービスユーザー・非ユーザー問わない相手にアンケートを行う形式、の大きく2パターンに別れます。
方法はどちらでも問題ないですが、いずれにしてもこのアンケートリリースは広報・PRとしての効果が高く、近年多くの企業で行われているのです。
アンケートリリースとしては、主に広報・PRとしての活用がされることが多いため、広報・PR担当者の管轄となりますが、行ったアンケートはマーケティングや営業にも使えるため、関係があるのはほぼ全ての領域と言っても過言ではありません。
補足として、アンケートリリースは、別名調査リリース・リサーチリリースなどとも呼ばれることもあり、これら全てにあまり大きな違いはないですが、強いていうならばアンケートリリースは調査リリースよりもよりライトなコンテンツになることが多いです。
アンケートリリースには効果はある?
アンケートリリースは、主にPR・広報領域において極めて高い効果を発揮します。
その理由としては、アンケートリリースはプレスリリースを行った後の拡散がされやすく、プレスリリースの1つの効果指標とされるパブリシティ掲載の確率も高いためです。
その背景としては、メディア掲載されるかどうかの重要な要素の中に「データ」という要素があり、アンケートリリースのコンテンツはまさにこの「データ」に関するものであるためと言えます。
実際に2022年1月〜3月期に行ったアンケートリリースにおいて、Yahoo!ニュースに掲載された全18のリリースが気になる方は、こちらの資料をご覧ください。
また前述してきたように、アンケートリリースの施策では行った調査結果を以下のようなさまざまな活用方法があるので、施策の2次展開という意味合いでも非常に効果は高いです。
簡単4ステップ|アンケートリリース実施の流れ
次にアンケートリリース実施の流れについて解説していきます。
4ステップ全て合わせて、大体2週間〜1ヶ月程度の期間がかかる目処になるので、実施を検討している方は是非参考にしてみてください。
アンケートリリースの流れ①|アンケートの企画
まずはアンケートの企画です。
アンケートの企画では、「どのような目的で」「誰に対して」「どのようなアンケートを行うのか」を決め、その回のアンケートリリースの大まかな方針を決めます。
実はこの「アンケートの企画」が、アンケートリリースまでの流れの中でもっとも重要であり、このステップを雑に行ってしまうと効果の測定ができなくなってしまったり、自己満足のアンケートで終わってしまうことが多いです。
企画の進め方や関係者については、各社で任意に行うと良いですが、スタンダードな進め方としては先ほど述べたように、「どのような目的で」「誰に対して」「どのようなアンケートを行うのか」を企画書のような形でまとめ、最終承認を行うところがこのステップのゴールと言えるでしょう。
アンケートリリースの流れ②|アンケートの設問検討
次のステップはアンケートの設問検討です。
このステップでは、アンケートの企画で行った内容をもとに、具体的な設問内容の検討に移ります。
ここで決めるべきことは、おおむね以下の5点になります。
上記のうち1〜3を決めたら、あとは具体的な設問文と選択肢を決めれば、いわゆる「調査票」の完成です。
アンケートリリースの流れ③|アンケートの実施
次に、アンケートの実施です。
②で作成した調査票をもとに、実際にアンケートを取っていきます。
アンケートをとる手法は、最初に述べた通り、①自社サービスで抱えるユーザーに対して、ユーザーアンケートのような形で行う形式と、②外部のモニター会社を利用し、サービスユーザー・非ユーザー問わない相手にアンケートを行う形式があります。
どちらにするかは、自社の状況によりますが、外部を使う場合は以下のネットリサーチ会社を参考にしてみてください。
アンケートリリースの流れ④|アンケートのプレスリリース
ここまで完了したら、最後にアンケートのプレスリリースです。
アンケート結果をプレスリリースとして文面にまとめ、配信することでアンケートリリースは完結します。
アンケートリリース(調査リリース)の書き方についても、以下の記事で細かく解説しているので、是非執筆の際の参考にしてみてください!
アンケートリリースに使える10種の考え方のパターン
アンケートリリースにおいて最も重要と言っても過言ではないのが、「アンケートの企画」となり、この企画が上手くいかなければリリースとして発信しても高い効果は見込めません。
しかし一方で、企画の経験がない方にとっては、どのようなアンケートが広報・PRとして効果の高い内容になるのかわからないというのも事実です。
そこでここでは、アンケートのパターンとして、そのまま使える10種の型をご紹介します。
上記のパターンごとの、詳しい説明や実際にパターンに沿った事例を解説したものは、以下の資料から確認できるので、気になる方はこちらもあわせてご覧ください!
2022年上半期のアンケートリリースの実施事例
最後に、アンケートリリースの具体的な実施事例を解説します。
2022年上半期で実際に行ったアンケートになりますので、是非参考にしてみてください。
アンケートリリースの事例①|自治体向けのアンケート
・アンケートの結果:
一般向けからビジネス向けまで幅広い記事の転載が多いメディアの「ITmediaビジネスONLINE」による編集記事化から、Yahoo!ニュースに掲載。
「官公庁職員」というターゲティングされた調査対象と、今ホットなペーパーレス・DX
に関する調査内容ということから掲載につながった可能性が高い。
アンケートリリースの事例②|就活生向けのアンケート
・アンケートの結果:
エンタメ記事の転載が多いメディアの「ENCOUNT」による編集記事化から、Yahoo!ニュースに掲載。
Z世代向けのターゲティングに加えて、「Z世代の8割が就活にTikTok活用」という極めて驚きの大きい結果が出たことから掲載に繋がった可能性が高い。
アンケートリリースの事例③|大企業会社員向けのアンケート
・アンケートの結果:
関西ネタの記事の転載が多いメディアの「まいどなニュース」による編集記事化から、Yahoo!ニュースに掲載。
中間管理職から、「部下のマネジメントが勘と経験だより」というリアルかつ意外性の高い声が取れたことが、掲載に繋がった可能性が高い。
アンケートリリースの事例④|マーケ担当者向けのアンケート
・アンケートの結果:
EC担当者向け記事の転載が多いメディアの「ネットショップ担当者フォーラム」による編集記事化から、Yahoo!ニュースに掲載。
2021年度が終わるという節目の中で、2022年のマーケティング戦略に関する調査を発信したことと、今後重要性の増す「CRM」に関する調査であることから掲載に繋がった可能性が高い。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、アンケートリリースについて解説してきました。
アンケートリリースは、PR・マーケティングにおいて非常に有効な手法であり、そこまで敷居の高い施策でもありません。
もし少しでもご興味がある方は、弊社で無料の相談も実施しておりますので、お気軽にご相談ください!
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