「人間椅子」に出会ってしまった

ヤバい、今初めて「人間椅子」の良さがわかってしまった


友達と音楽の話をしてたときにちょろっと名前が上がって、そのときに初めて聴いてみて、そのときもよかったんだ
でもそのときは「人のおすすめ」の範囲で
会話が続いてる中での出来事だったから
一人でしみじみ聴いて納得してはいなかったんだよね

今さっきYouTubeで
Aerosmith→Queensryche→DIO とハシゴしてきて
次なに聴こうかな、とちょっと迷ってそこで突然人間椅子のこと思い出して
検索1位の『無常のスキャット』聴いてみて
ヤられましたよ

なんだこの格好いいのは

最近NHKでやってる新しい金田一モノみたいな映像に
和服の円熟の男たちが
熟れ過ぎた仕草で叩き出すサウンドは
70年代ブリティッシュ・ロックでしか聴かない
太いギターといかついリフと
ところどころのフィルインがかっこいいミドル・テンポ
しかもプログレみたいにリズム変化し
曲長は8分超え
最高かよ

私は70年代ロックが好きではあるが、サバスやCREAMは正直ちょっと苦手だった
DP好きだし、ツェッペリンも代表曲は履修してるし、ストーンズやFREEも好き
でもサバスやCREAMはとっつきにくかったのだ
ノリがいいとは言えない、どよ〜んと長くて音が太くて古臭い(ゴメンネ)
そんな印象がありつつも、カッコいいところもあるんで、「いつか聴けるだろう」とほっぽっておいたのが

人間椅子はそこへんのカッコ良さを何故か親しみやすく教えてくれる
日本のバンドでここまで、ロウな70年代ロックの音づくりをしてるのは寡聞にして聴いたことがなかった
(もしかしてはっぴいえんどや仲井戸麗市あたりはやってるのかもしれないですね)

単に70年代風の音作りだけが良いと言ってるのではなく
人間椅子がスゴイと思うのは、そこに何の違和感もなく日本語が乗ってるところ
日本の歌になってる
うたごころがある
それがスゴイ

鈴木雅之があんなに黒っぽいのに日本語の歌がうまいのとちょっと似た感じ

消化しきった音楽
自分たちの中から出てるような
唯一無二の

いやー楽しいな
30年越しに出会ってしまったよ
ここまで書いていまようやく90年の『人間失格』聴き終わるところなんだよ
あと何枚あるんだよ
先が長い
楽しい

そんなわけで人間椅子先達の皆様、よろしくお願い申し上げます




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