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特別救助隊、高度特別救助隊のオレンジの服とワッペン

今は消防の制度が変わってオレンジの服を着る消防士の数が増えた。

災害事案に対応すべく救助隊の種類、編成が昔と比べかなり変更されているようだ。
僕が現役の頃の今となっては昔の時代になるが、僕の消防本部では、オレンジの服を着れるのは精鋭達だけだった
だから憧れ度も並じゃない。
オレンジの服を着て、なにか特別な存在で、専任救助隊(専救)と言われて消防学校で、救助訓練があると、専任救助隊から指導され、教官は後ろに引っ込んでいる。
走る時も、フル装備で隊列をくんでアップダウンのある場所でいつ終わるかわからない訓練がスタートする。
途中、途中に駐車場があると入れと言われて、隊列にならんで、前後の間隔を取って、
救助隊の号令で、腕立て伏せ用意と腕立て伏せが始まる
これも終わりが見えない。
号令に合わせて腕立てをするが、途中で止まったり100とか近くになると、ばらつきが出て遅れたと言って、また1から腕立てを再開する。
だからいつまで続くかわからない。
腹筋や、脚上げもおなじ、でまた走っては見えてきた
駐車場に入らされる。
鬼としか言いようが無い。
走るのが遅くても、早よ走らんかいと、ヘルメットの上からだが、頭をどつかれるが、救助隊は筋トレとかして、ゴツいから頭どつかれるだけでかなり頭に衝撃がくる。
僕の配属はあろうことか、救助隊のいる消防署だった
辞令をもらったときは嫌やな〜としか言いようがない
勤務しだして、普段はめっちゃ優しかった。
しかし夕方、晩飯前になると、
筋トレで救助隊が、トレーニング室で、○○塾って言うのがあって、救助隊メンバーに混じって筋トレ。
かなりキツイ
けど、どういうトレーニングの仕方が効果的かよく教えてくれた。
かなり普段は威圧感のある救助隊、それが憧れの専任救助隊だった。
一回救助隊の編成に僕が指名されてその日は出動がないように必死でいのった。
先輩が、オレンジの服をかしてくれ、ワッペンも腕につけてくれた。めっちゃ嬉しかった!

移動になって、つぎの署は救助隊はいないが、治安があまり宜しくないとこだった。
そこでは、兼務救助隊といって、消防と、救助隊を兼務でする署救助隊になった。
署救助隊は各署に1隊づつ配置されていた。
オレンジの服ではない。消防の服で、救助のワッペンをつけて、ヘルメットも、消防隊とも、専任救助隊とも違う。
この隊が今で言う特別救助隊となったんだと思う。
僕としてはやっと救助隊のはしくれになれて嬉しかった。

因みに殉職した僕の同期は
専任救助隊の隊長だった
僕も彼も専任救助隊になりたいという夢があった
よく、がんばろなとはなしていた。
彼は夢にまでみた専任救助隊員になり、しかも隊長にまでなって専任救助隊を任されていた。
消防学校の時から熱い奴でした


また今度
いつもすきありがとうございます。

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