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スプラトゥーン3で脱底辺を目指すために必要なことを考えてみた

スプラトゥーン3が発売されて約1週間と少し (投稿時2022.9.20) だが、果たして上昇志向を持ってプレイをしている、いわゆる "ガチ勢" はどれ程いるのだろうかとある時気になった。

私のプレイ記録としては、2021.6.11 にスプラトゥーン2を始めて、約半年後の 2021.12.14 にジャイロ操作を初めて練習し始めた。
操作に慣れるまでには大体1ヶ月ほど時間を要したのを覚えている。
それからさらに約半年ほど経った頃 2022.7.31 にスプラトゥーン2のウデマエ最高値である "X" に到達した。
※実際には半年かけてじわじわXに到達したのではなく、考え方が劇的に変わったことで、S+2くらいのいわゆる "S+底辺" から約2週間でXに到達した。
使用武器に関してはルールやステージによって使い分けていたが、当時は主に ヒッセン・デュアル・バレル・ハイドラ・ボトル・ヴァリアブル・ロングブラスター をその日の気分や戦闘に対する思考で持ち替えていた。
戦闘に対する思考というのは、具体的には「今日はよく頭が回るからヒッセンでどんどん前に詰めてキルを取ろう」や「今日は消極的な気分だからロングブラスターをもってオブジェクト周りの管理をしよう」といったことである。
最高XPは 2022.8月に入ってから2300に乗せて 2022.9月のスプラトゥーン3の発売を迎える形となった。

さて、自己紹介はここまでとして、なぜ "ガチ勢" を目指す意識の高い人たちがいつまでも低ランクのウデマエで沼ってしまうのか、私も前作のスプラトゥーン2では、実際にプレイする前からAPEXなどのFPSを好きでやっていたこともあり、エイム力・対面力には自信があった。キル数も自分のウデマエ帯ではダントツに高かったのだが、全然ウデマエが上がらない。味方がずっとデスし続ける。こんな状況が急に変わったのは、自分に新しい考え方が生まれたからである。

味方の見方を変える

大体の人はなぜ味方がちゃんとやらないのか、デスが多いのかとイライラすることはあっても、なぜ自分が味方にイライラしているのかを考えたことはないと思う。ではなぜ味方にイライラしているのか。
私が急激にXに変貌を遂げた時に反省したことは、 "無意識に味方に頼っている・期待している" ということである。自分がどう活躍して試合に貢献できるか、を考えることを第一にしなければいけないところで無意識に味方任せのムーブになっているから味方にイライラする。
イライラの方向性は自分がどのプレイングに自信を持っているかで変わってくるが、私は主になんでそんなに対面に勝てないのか、デスしていくのかと不満を持っていた。
よく試合の中で「敵はそんなに強くないのに味方が死ぬなぁ」と思ったことはないだろうか。私は圧倒的にこれだった。リーグや現在でのバンカラマッチのオープンではウデマエの増減をそこまで気にしなくていいので、たくさんキルが取れたと愉悦に浸れるのだが、自分のウデマエがかかったマッチではそう上手くはいかない。目標が "自分が活躍すること" から "試合に勝つこと" に変わる。分かりやすく言えば、目標達成の基準が 個人→組織 に遷移しているからだ。
リーグなどのウデマエの増減を気にしなくていいところでは機転もよく利くし、キルも沢山取れる。相手に格上がいても活躍できる。試合にも勝てる。        これはあくまで私の場合であるがランク制のマッチに潜らなすぎたことが原因であった。 "ランク制のマッチ< 非ランク制のマッチ" の試合比率になってしまうと基礎的なことを学んでいないうちでは非常に痛い時間ロスである。理由としては、非ランク制のマッチの特性として味方との意思疎通が取れるという大きすぎるメリットがある。つまりランク制のマッチではどれだけ自分が活躍していても、味方がカウントを進める動きをしていなければ勝てないということである。
では、自分がどのような動きをしなければいけないのか分かってくるのではないだろうか?そう、ルール関与もしてキルも取るのである。この言葉の意味を理解していない人には大変難しいことを要求しているように感じるかもしれないが、大事なのは味方を信用しないということである。私はこれが上手くなるために必要なステップであると痛感している。
味方に期待しなければイライラもしないし、試合後に自分の何が悪かったか冷静に反省することができるようになった。何をそんな簡単に語っているのかと言われるかもしれないが、これが本当にあっさりと出来るようになってしまったのだから自分でも驚きだった。それでもまだ無意識に味方に期待してしまう、イライラするという人にはとっておきの秘策を教える。味方は赤ちゃんだと思って介護する意気込みでやっていただきたい。敵を複数キルしてもヤグラに乗らないなら「はいはい、ヤグラ乗ったことないから分からないのしょうがないよね、私が乗ってあげるからね」敵が3落ちしてもホコを持ってくれないなら「ホコ持たないで前行くの周り見えてないからしょうがないね、私がホコ持つから好きにやっていいからね」とそれくらい味方には期待しないでやってみてほしい。
「ヤグラは乗れる人が乗ればいい」「ホコは持てる人が持てばいい」「エリアは塗れる人が塗ればいい」など上達を目指す際にどこかで見かけたことはないだろうか?
この真意としては1カウントを争う真剣な戦いの中、時間ロスでカウントを無駄にするのはもったいないし、勝率が安定しなくなるからできた言葉で、実際味方に期待しない私のスタイルはこれを間接的に実行できていたのだ。
当然味方が前に出てエリアを無視しているのならヒッセンであろうがブラスターであろうが役割とかそんなことは関係なくエリアを塗っていた。要する時間がどうであれスプラに塗れない武器は実装されていない。意思疎通の取れない環境下で役割云々の話をしたところで不毛なことだと理解することから始めよう。それもイライラする原因の一つだ。

スポットを味方から自分へ

さて、味方に対する考え方が変わったところで次は自分のプレイを適正化していくことに焦点を当てて考える。
味方に期待することを止め、ルール関与ができるようになっても試合の状況を鑑みず闇雲にルール関与をしていては今度は自分がお荷物になってしまって終わりである。基本的に試合は "打開→ルール関与&抑え" がとても速いペースで行われて成り立っていることを意識しよう。
まず私が反省したことと言えば、打開時の展開方法・スペシャルの使用の有無である。ウデマエが低ければ低いほど、味方が自意識過剰な人が多いほど打開は正面から突っ込む人の確率が上がる。これまでのことを思い出しても、打開ができずに抑えきられて終わってしまう試合の多くは、味方が飛び降り自殺していることがほとんどだった。ちなみにイライラしていた当時の私も何でそんな簡単に味方死ぬんだと思いながらも、正面から降りて時間をかけて取れても2キルで死んでいた。どれだけ対面力に自信があっても、リザルトが良くても、エイムが良くてもこれでは全く意味がない。順番に味方が死んでいくのだから足並みを揃えないと、自分が何キル取ったとしても一度に全員を倒せない限りは敵が復帰してきて均衡は崩せず、カウントが止まるわけがないのだ。仮に敵を倒せてる・キル取ってるのに勝ててないと反論する者がいるのならハッキリ言うが、その程度のキル力で自信を勝手に持って敵に突っ込まないでほしい。そのウデマエ帯で圧倒的なキル力を発揮しているのならルール関与などしなくとも、とっくの間にウデマエが上がっているはずだからだ。そのような勘違いをしているうちは自分がお荷物になっていて、味方から地雷扱いされ続けるだろう。まずは自分がウデマエ相応の技術しかない自覚を持つのが非常に大切なステップである。
これを理解したうえで味方を信用しないマインドを手に入れたあなたはどうするべきだろうか。答えは "味方を活かす or 利用する" ということである。正面から飛び降りを繰り返す味方に敵の視線は集中している、この状況にいち早く気付いて行動できる者がどんどん実力を上げていくのである。この気付きが非常に重要で、具体的にあなたが取る行動は巷で噂の "サイド展開" である。
では何故このサイド展開が良いと言われているかというと、まず敵目線で考えてほしいのだが、正面からしか敵が来ない場合特別なエイムはいらないことは分かるだろうか。そう、抑えが非常に簡単なのだ。タイミングを見てボムを投げるだけでも敵が前に出られなくなり、キルはできなくともカウントは進み、抑えることに成功しているのである。ここでたった一人でも横から攻めてきていることが分かった場合どうだろうか。正面にボムを投げれば対面時にインクが足りないので投げにくくなる、意識がサイドに向けば味方の前詰めの成功確率も上がる。これがサイド展開の真意である。敵の抑えに対してより多くのタスクを付与することでこれから自分達の行う打開の確率を上げるのだ。あれだけ展開の速い試合の中で多くのタスクをこなそうとすれば当然一つ一つの精度は悪くなる。これを意識して打開することが大切になる。できるだけ自分達の行動数を増やすのだ。
具体的な立ち回りとしては武器ごとに異なるのだが、根幹の考え方は同じだ。味方が正面からしか突っ込まないなら自分はサイド展開をする、味方が裏どりをしているなら自分は味方のアクションに合わせて前へ出る。
打開はスペシャルから、とよく言う者がいるがそれはあくまで誇張された言葉であって、スペシャルは打開の確率を上げる方法の一つであり絶対的なものではない。言い切れる理由は単純で、それだけに囚われている者の行動はワンパターン化していて抑える側からしても非常に楽だからである。この記事を読めたあなたはとても良い知識を手に入れたことであろう。味方がスペシャルを溜めて待っているのであれば、自分もそれに合わせれば良いだろうし、溜める気がなく突っ込むようであればそれを利用してサイドから敵を挟めばいい。"打開はスペシャルから" に囚われて味方が前へ出ているのに、高台からインクを垂れ流しているような者は一生上へは上がれないのだ。
味方に対してストレスを感じる時間があるなら、自分が活躍するために味方をどう使うか考える時間に費やしたほうが効率的に上達するだろう。

最後に

これだけ考え方について語ったが、忘れてはいけないのがエイム力はすべての立ち回りを構成する上での基盤であるということ。立ち回りが良くても、エイムの良い悪いで結果は変わってくるもので、エイムと立ち回りは両立して練習することは忘れずにいてもらいたい。
本当に上手くなりたいのであれば、どれだけ忙しくても寝る前の僅かな時間でも射撃場に入り、数分でもエイム練習をやった方がいい。自分が上手くなるための努力を惜しまなければウデマエは自ずと上がっていくものだ。ウデマエが停滞しているときは、自分で気付くことが出来ていないことがほとんどで、そういった場合は他人の意見を素直に聞き入れることも時には重要である。

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