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最近adhdの彼が羨ましいって話

最近adhdの彼を羨ましく感じる。

彼はadhdの薬を飲んだり飲まなかったりする。

その薬は過集中を抑える薬で、好きなことばかりをしすぎて寝れなくて朝起きれないなどを防いでくれるが、それは好きなことがあまり好きじゃなくなる、という事でもある。

過集中のため大好きなドラマや映画を朝まで集中して見てしまい、寝ずに仕事へ!なんてことはなくなった。

しかし、あんなに集中して朝まで楽しめてたドラマや映画が朝まで楽しめないのだ。

人生損してる。

なんのために頑張って仕事して生きているのか。

薬を飲んで仕事に集中したり、休みが続く日は薬を抜いて趣味に没頭したり。

彼は2つの自分が楽しめているようだ。

羨ましいな。

私は双極性障害を発症して約2年ほどたつが薬は毎日飲んでいるが前ほどの躁転や鬱転を感じることはなくなった。

興奮を抑える薬を飲んでいるのだが、これは確かに躁状態の時に見ていた映画やドラマは面白くなくなる。

しかし、私の場合、上がったら下がるのだ。

よって薬を抜くことはできない。

上がった分だけ鬱になった時が大変だと身を持って知っているので、最近は上がりすぎてるな…と感じると少し警戒できるようにまでなってきた。

これは、薬うんぬんの話ではなく、元々の性質の問題で、

彼は元からadhdとして生きてきて、社会生活(特に仕事)をおくる上で、過集中を抑えるために服薬しており、

私は元々大人しい性格だったのに、様々な要因から心の調子が狂い、病気と診断され、躁転、鬱転を繰り返さないように抑えている、という違いがある。

しかし、躁状態を経験した今だから言えるのだが、二面性のある生活はジェットコースターのようで疲れるが、また楽しいのだ。

また躁状態に戻りたいとは思わないが(鬱が大変なので)あの時に感じた、朝焼けの感動や、潮の香り、映画の壮大さは忘れられない。

とても心が疲れていた反動できっと無理にでも楽しくしてくれていたのだな〜と思うことにする。

最近彼はコンサータを抜くことで支障が出始めているが、adhdの自分とそのまま生きたい!と思っているらしい。

いいなぁ

社会生活に支障はあれど、彼は彼らしく、それを受容し上手く乗りこなそうとしている。

(共同生活なのであまりにも酷いときは服薬してもらっているが)

adhdのままでいたり、薬を飲んで百万馬力になったり、選べる人生、いいなぁ

私は私で、双極性障害を経験し、少しずつだが私らしい私の輪郭がわかってきた。

お互い自分らしく好きなように生きていこうね。

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