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中途退職した小学校教師の最終日②
この話は↓↓の記事の続きである。
読まなくても記事は読める。でも読んでくれると自分が嬉しい☺️
前回の記事は退職日の出来事をまとめたものである。
本当はここで終わり・・・だと思ったが、まさかの第二章が始まった。
なお、この記事は超ロング記事になってしまった。
自分の記憶を正しく整理するために書いたらロングになってしまった。
読み飽きたら、「スキ」だけ押して帰ってね。
【前提】マネはするな。フィクションだと思うこと。
これから書く出来事は、ルール違反の内容ばかりである。
これは私自身の「感情」によって動いている行動ばかりである。
マネするなよ。バレたらどうなっても責任はとらない。
【午前】保護者との再会
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先日たまたま会ったお母さんがいる。
そのお母さんとゆっくり話すために、翌日に再び会うことになった。
このお母さんは、私の家に手紙を届けた方。
休職騒動になる前から、ずっと私の味方でいた方であった。
ご自身はPTA会長。子どもは児童会会長。
まさにエリート一家である。
場所は隠れ家的なカフェ。
午前中のせいか、客はほとんどおらず、ほぼ貸切だった。
お互いにコーヒー+軽いデザートを食べながらいよいよ本題へ。
もともと嫌な予感はしていた
そもそも、保護者がクラスのメンバーを見たときから、
嫌な予感はしていたらしい。
これまで「くっついたらマズい」と話題になっていた子と保護者が2人×2ペアほどいたのたが、
これまでは一度も同じクラスにはならなかった。
だが、今年から、マズい子が全員同じクラスになってしまった。
この時点から「れれ先生のクラスはやばい」という話題が保護者ではあった。
嫌な予感は的中し、休職したことについては・・・
そんな嫌な予感は案の定的中。
クラスでは日々、トラブルばかり増えた。
そして、休職を知らせる手紙が回ったとき、ママ達の感想は
「れれ先生はよく毎日来てくれたよ・・・」がほとんどだったそう。
私を批判する保護者はこのお母さんの周りでは1人もいなかったらしい。
クラス内の出来事が徐々に明らかになると・・・
このあたりから、保護者たちで
「このクラスでは何が起きていたのか?」と思ったらしく、
ママ達が集まり、子どもから聞いた情報を元に整理し始めた。
・おしゃべりする児童を注意したら逆ギレし、授業が止まる。
・教師への陰湿ないじめがほぼ日常的に起きていた。
・トラブルがほぼ毎日あり、教師は休み時間はほぼ会議室にいた。
・モンペが学校に乗り込み、教師を激詰めする。
などの情報がまとまると、
「学校は今まで何をしていたの?これからどうするの?」
「れれ先生へのフォローはできていたの?」
と疑問が生じ、学校へ保護者会の開催を依頼した。
1週間後に授業参観があったので、その後に保護者会を開催することに。
臨時保護者会の結末はまさかの・・・
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臨時保護者会は、半分ほどの保護者が参加。
保護者会は1時間にも及んだ。
その質問のほとんどが
・れれ先生は今どうなっているのか?
・れれ先生と連絡はとれているのか?
・これまで学校はこの事態を把握していたのか?何をしていたのか?
などの質問でほとんどだった。
でも校長の答えはすべて
「プライベートに関わることだから答えられない」
だったそう。
(答えた質問はあったと思うが)
最後に質問した保護者が
「もしれれ先生が辞めた場合、卒業式にれれ先生を呼べないか?」
と質問があったらしい。
校長は「?」という顔をしながら。
「そんなことしたら卒業式がめちゃくちゃになっちゃう。」
と断ったそう。
これらの回答に保護者達はがっかりした。
ママ友LINEグループでは「学校への信頼を無くした」と話題になり、
話は夜中まで続いたそう。
あまりにも雑すぎる子どもへの対応
休職の知らせは、保護者だけでなく、当然、子どもでも話題になった。
私を散々振り回した問題児は、休職したことをきっかけに反省したらしく、
今では見違えたように授業を真剣に取り組んでいるらしい。
そして、「れれ先生に謝りたい」と教師に相談したそうだ。
他にも
「大事なサッカーの試合があって、見に来てほしい」
「お祭りに来てほしい」
「運動会こそは来てほしい」
「体調がよくなってほしい」
と声が上がり、何人かで手紙を書きたいと申し出たそう。
ところが、
はじめに相談された生徒指導の先生は
「れれ先生は管理職としかやりとりしてないから分からない」
教頭先生に相談すると
「れれ先生は校長としかやりとりしてないから分からない」
校長先生は
「れれ先生は実家にいるから手紙は送ることができない」
とひと蹴りで終わらせたそう。
どの先生も「触らぬ神に祟りなし」という姿勢に
子どもも親も非常にがっかりしたらしい。
新しい担任は信用できない
私が休職してから、担任は生徒指導に変わり、卒業まで続くそう。
でも、保護者の中では生徒指導は不評らしい。
まず、とにかくルールでガチガチに縛る方法。
子どもは落ち着いたが、萎縮しまくってるらしい。
そして、ずっと教師が喋る授業。
授業中は教師の話すターンがほとんどで、挙手はなし。教師からの指名制。
授業参観もこのスタイルで行い、こっそり寝ている子もいたみたい。
(これに関しては仕方ない。
銃の撃ち合いを止めるには、銃を使うしかないのだ。)
なんとかしてれれ先生に手紙を送ろう
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これまで大変な中、子どもたちのために全力でがんばったれれ先生に
感謝の手紙を送ろうとなった。
でも、学校は絶対送ってくれない。
どうしよう・・・
そんな話題が保護者達でなっていたところ
「れれ先生の家、〇〇のスーパーの近くらしいよ」
という情報が子どもから入ってきたらしい。
ここで動いたのが、今会っているこのお母さん。
私のこれまでの発言や私のアプリに投稿写真から、家を特定し、
一か八かで手紙を直接届けたらしい。
(詳しい話は↓↓の記事からどうぞ)
【小括】保護者は感謝していた。学校への信頼は↓↓
事細かく書いてしまったが、
つまるところ、保護者は感謝していることを伝えてくれた。
一方でこれまでの学校の対応に保護者は信頼を無くしたそうだ。
そんな話をママ友グループLINEを見せてもらいながら、教えてもらった。
【午後】母と解散。家の退去。
さようなら一人暮らし
母とは別れ、午後には一人暮らしの退去手続きをした。
その前にちょっと時間があったので、ギリギリまで掃除機をかける。
数年しか住まなかったが、別れ際はいつもさみしいものだ。
約束の時間にアパートの管理業者がやってきて、
サインをしたり、部屋の様子をチェックしてもらった。
でも特に追加費用はかからず、サインだけして20分ほどで手続きは終わった。
さて、これから実家へ向けて車を走らせようとしたところだった。
先ほどの母から・・・
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先ほど会ったばかりの母から電話がかかってきた。
母「れれ先生。退去した後って時間ありますか・・・?」
れれ「ありますよ。どうしました?」
母「実は今日の話を家で話したら、子どもが会いたいって言ってるんですよ。
よかったら何人かの子と会いませんか?」
あまりにも突然すぎてびっくりした。
え・・・今から子どもに会うの・・・?
れれ「いいですよ。」
戸惑いながらも、指定されたレストランに向かう。
子どもとの数ヶ月ぶりの再会
場所は、たまに行っていたレストランだった。
だが、今は入り口の扉がとても重い。
レストランに入ると、いつもの子どもが3人だけいた。
何事も前向きに取り組み、いつも私の心配をしてくれた3人だった。
子ども「髪染めたんですね。笑」
いつものテンションで子どもから先に声をかけられた。
あまりにもいつも過ぎるテンションが私には意外だった。
れれ「そうだよ〜いいでしょ〜」
学校で会ってたときのテンションで返した。
何を言っていいか分からず、頭の中はぐちゃぐちゃだった。
コーヒーとデザートを注文する。
れれ「修学旅行、楽しかった?」
何を聞こうか悩みに悩んだ答えがこれだった。
子ども「うん!楽しかった!実はね〜」
このあたりから話はかなり弾んだ。子どもからの話が止まらなかった。
無言の時間が続かないことにホッとして、話をいろいろ聞く。
修学旅行の話、新しい担任の話、最近の友達事情の話など
数珠のように話は繋がった。
気づけば2時間が経過していた。
こういう時間は本当に好きだ。
教室にいたときは、誰かのケンカを相手していたから、こんな話はほとんどできなかった。
何ヶ月も溜まっていた話をここで一気に発散したように話は続いた。
子どもと次回の約束をする
話の途中で、子どもと次回も会う約束を持ちかけられた。
1つは、スポーツの習い事の試合に観に行くこと。
私は子どもから誘われた試合や発表会にはよく行っていた。
野球・バスケ・太鼓など・・・片手ではそろそろ数えきれないぐらい。
3月にあるらしいので、日時と場所をメモして、行くことに。
もう1つは、春休みに修学旅行の続きをすること。
修学旅行の自由行動で、時間が無くて行けなかったところがいくつかあるらしく、そこに私と行きたいと話を持ちかけられた。
こういうお誘いは本当に嬉しい。
教師を辞めたことについてどう思ってるかは分からないが、
1年で終わってしまいがちな関係が続くと思うと、嬉しい限りだ。
プレゼントをいただく
いい時間になってきたので、そろそろ解散しようとしたとき、
子ども「れれ先生。これどうぞ。青い鳥です。」
手作りのしおりをもらった。
しおりには、私の名前と青い鳥が何匹か刺繍で描かれていた。
もらったときは、青い鳥の意味が分からなかったが、
調べると「幸せの鳥」と呼ばれているらしい。
子どもなりの温かいメッセージをもらいながら、車を実家に走らせることにした。