フォルケホイスコーレ留学 | かかった費用の総額大公開【北欧留学は本当に安い?】
こんにちは。Rere (@log_yms_london)です。
2023年に約4ヶ月間デンマークの某フォルケホイスコーレに留学し、現在はYMS(ワーホリ)ビザでイギリスで生活しています。
デンマークなどの北欧で提供されている成人教育「フォルケホイスコーレ」。
比較的安い費用で北欧留学ができる点や幅広い分野を学べる点などから、日本でも少しずつ注目を集めていますね。
そこで今回は、私が4ヶ月間のフォルケホイスコーレの留学で実際にかかった費用を公開します!
フォルケホイスコーレの留学が気になっているけど、費用はどのくらいかかるの?
留学費用や学費が安いと聞いたけど本当なの?
フォルケホイスコーレの留学に行くにはどれくらいのお金を用意したら良い?
という疑問を解決する記事になっていますので、デンマーク留学に興味のある方はご覧ください。
まずフォルケホイスコーレってなに?という方に簡単に説明すると、
デンマーク発祥の教育機関で、
「人生のための学校」、
「幸せを考えるための学校」、
「自分を知るための学校」
などと言われることもありますが、
入学試験なし、成績なし、17歳以上であれば誰でも入学可能で、生徒や先生が同じ屋根の下でともに暮らし、ともに学ぶ全寮制の学校です。
他者や自分自身の心と会話して、自分の幸せや関心に基づいてのびのびと好きなことを学ぶことができる教育体制が整っています。
また政府が補助金を負担してくれているため、学費が安いことも魅力の一つです。
フォルケホイスコーレの特徴に関する詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
またフォルケホイスコーレ留学の準備で必要なステップや、持って行った方が良い持ち物などホイスコーレ留学の情報をまとめた記事は、こちらのリンクをご確認ください。
留学準備をするにあたって、必要なことをまとめています。
それでは、留学費用について見ていきましょう!
申込&学校への学費の支払い
学校から申し込みが受理されると、支払情報とともにアドミニストレーションレターが送られてきます。
そのレターに記載の振込期限内に学費を振り込みます。
私はWiseを使って海外送金しました。
学費の支払いに関する詳細は、こちらの記事をご覧ください。
Wiseで送金すると手数料を大幅に抑えることができる、かつこちらのリンクから友達経由でWiseアカウントを登録すると、最初の送金を行う際に最大75,000 JPYまでの送金手数料が無料になる送金クーポンが付与されます。
海外送金の予定がある方は必見です。
下記のキャプチャが実際に学校から送られてきたアドミニストレーションレターです。
事務手数長やデポジット、学費、修学旅行の各金額と振り込み期日が記載されています。
フォルケホイスコーレの留学費用相場
フォルケホイスコーレの1ヶ月の費用は、授業料、3食の食費、寮費を含めて約10〜15万円です。
デザイン系のフォルケホイスコーレは他にワークショップ費や材料費などがかかるので1ヶ月約15〜20万円くらいになります。
これには約1週間の修学旅行(スタディツアー)費用分も含まれます。
さらに布団カバーや布団代、洗濯機利用費、スーパーなどの日常生活で使うお小遣いなどで、平均多くて約1万円程度です。
ホイスコーレの学校は田舎にあることが多く、スーパーに行くまでにも時間がかかるので、あまりお金を使う機会がありません。
授業の内容も充実しており、食も美味しく、いろいろな国の仲間と楽しく生活できる環境やサービスを考えると、こんなに費用が安くお得な留学先は他にないと思います。
たとえば約6ヶ月間一般的なフォルケホイスコーレに留学した場合のざっくりとした費用概算は、下記をご参考ください。
かなり大ざっばな計算ですが、これにプラス20万〜30万ほど旅行費用やその他の予備費用として用意し、合計で150万円ほどあれば足りるのではないでしょうか。
もちろん行く学校や場所、選択する科目、旅行の頻度、学校外での外食頻度、お菓子やお酒の量などによって増減はあるので、目安として自分の生活に合わせた予算を考えてみてください。
フォルケホイスコーレの4ヶ月の留学費用は?実際の例を公開
2023年の4ヶ月間の留学費用は、総額100万円ちょいでした!
100万円が安いか高いかというと決して安くはない金額ですが、これには航空券、授業料、学費、寮費、食費などすべて含まれています。
物価が高いデンマークで、大学などへ留学することと比べるとかなりお得なのではないかと思います。
ここでは私の通ったフォルケホイスコーレの学校に留学するために必要な金額のみを計算しています。
ちなみに私の学校はデザイン系の学校だったため、学費は他のホイスコーレよりも少し高めになっています。
旅行代やお菓子・ドリンク代などは個人差があるものなので、あえて考慮していません。
学校外でかかった内容と費用は後述しています。
内訳は以下の通りです。
(※レートは、1DKK = 19.6JPYで計算)
ビザ申請費用
ビザを申請するにあたり、申請料金がかかります。
私がビザ申請したときは、1,890DKK(36,860円)でしたが、2024年現在は2,490DKK(54,500円)に値上げされているようです。
円安もあってちょっと高くなってしまいました。。
ビザセンターサービス料金
ビザ申請センターで指紋認証登録をする際にビザセンターへのサービス料金(4,000円)として支払う必要があります。
ビザセンターの予約確認メールに支払う金額が記載されているので、事前に確認して日本円で支払います。
ビザ郵送サービス料金
ビザを受領する際に郵送で送ってもらう場合に支払う郵送料(2,200円)です。
ビザセンターで受け取りを選択した場合は、この費用はかかりません。
電車賃や再度ビザセンターへ行く手間を考えて、私は郵送サービスを利用しました。
学校事務手数料
フォルケホイスコーレの学校に事務手数料として支払う費用(1,500DKK=29,240円)です。
学校からアドミニストレーションレターに記載のある金額を支払います。
デポジット
フォルケホイスコーレの学校に事前に支払うデポジット(2,500DKK=48,740円)です。
私の学校の場合、このデポジットと前述した学校事務手数料は、案内が来てから8日以内に支払う必要がありました。
学費 (授業料/食費/寮/光熱費/インターネット代含)
フォルケホイスコーレの学校へ支払う学費(30,600DKK=596,370円)です。
この金額はなんと学費だけではありません。
この中に4ヶ月分の
すべて含まれた金額です。
他の留学形態では、授業料だけでこれくらいはして、寮費や食費はまた別で発生するのが一般的です。
ですが、フォルケは全て込み込みでこの金額なので、一度支払うと留学生活の費用はほとんどかかりません。
ここがフォルケの特に費用を安く抑えられるポイントだと思います。
寮費は、ダブルルーム(二人部屋)かシングルルーム(一人部屋)で値段が変わります。
私の学校の場合、シングルルームだと約300DKK /週高くなります。
トイレ・シャワーは各階ごとに共有です。
私はダブルルームで申し込みましたが、ルームメイトがいなくてしばらくダブルルームを一人で使うことができました。らっきー!
後半は仲良くなった友達と部屋をシェアしました。
修学旅行
フォルケホイスコーレには修学旅行(スタディトリップ)があります。その費用(7,000DKK=136,420円)も事前に支払います。
基本的に修学旅行も授業の一環なので、全員参加必須です。
ただし2回目のセメスター経験者は行かないと選択することもでき、その場合は一部返金されるそうです。
ちなみに私のときはデンマークにあるボーンホルム島に約1週間行きました。
食費やホテル代もすでに支払っているのでかかりません。
ドイツなどの他のヨーロッパ諸国に行くケースもあり、同じ学校でもその時のセメスターで行き先は異なるようです。
メイン科目のワークショップ代
メイン科目のワークショップ代は、100DKK /週かかります。約4ヶ月で1,700DKK(=36,550円)でした。
こちらは最初に支払った学費には含まれていません。
フォルケでは、選択した科目のワークショップを24時間使い放題です。
作業をするうえで必要な機材や道具、設備がすべて整っています。
寮とワークショップは同じ敷地内にあるので、夜遅くまで作業していても安全かつすぐに寮に戻ることができます。
メイン科目の材料費
メイン科目の材料費とは、選択した科目で何かものを作る際に必要な材料の金額です。
自分が好きなマテリアルを選んで必要な分だけ買うことができます。
例えば、絵画コースだと紙など、ジュエリーコースだとシルバーや銅など、陶芸コースだと陶土などといった材料を自分の作りたいものに合わせて、グラム単位や枚数単位で購入できます。
学校に材料は基本的に揃っているので、自分で用意する必要はありません。
また無料で提供される材料もあるので、費用を抑えたい人はそういった無料の材料を選べば最低限の材料費に抑えることができます。
私の場合は、作りたいものを全部作りたかったので、材料費を気にせず購入していました。
なのでクラスの平均よりは材料費がかかっている方でした。
この材料費は人によって差が出る部分です。
サブ科目のワークショップ代/材料費
ホイスコーレではメイン科目とは別にサブ科目を月毎に1つ選択でき、週1回授業があります。
その際に費用がかかる科目を選ぶと追加で授業料やワークショップ代がかかります。
例えば、私が選択したサイクリングのクラスでは、自転車のクリーニングを行う材料費として50DKKだけかかりました。
またメイン科目で選択している科目以外のワークショップを利用することができます。
その際は、その分の必要な材料を自分で学校から購入します。
例えば、撮影した写真をちゃんとした紙で印刷機で印刷したい場合、紙代がかかったり、陶芸に挑戦したい場合は、陶土の費用を払います。
他の科目のワークショップを使用しない場合はかかりません。
洗濯機・乾燥機
学校には洗濯機と乾燥機が1台ずつ置いてありました。大きいのが1つしかないのと値段が一回25DKK(540円)くらいかかったので、だいたい友達を一緒に週1回の頻度で洗濯していました。
夏の間は外に干して乾燥させることもありましたが、冬は乾かないので、乾燥機も使っていました。
布団カバー/羽毛布団
留学生は希望者には学校から布団カバー、羽毛布団をレンタルしてくれます。
4ヶ月で360DKK(=7,740円)かかります。
留学生は布団などの大きな荷物は持ってこられないので、みんな学校から借りていました。
学校グッズ
学校のロゴが書いてあるグッズが販売されています。
私は、ソングブック、Tシャツ、エプロンを買いました。
ソングブックは留学生は必須ではないですが、毎日朝会で歌う際に使うのと、思い出のために購入しました。
Tシャツはサブ科目で藍染をするように真っ白の無地Tシャツを一枚、エプロンはジュエリーのコースでシルバーの粉などで汚れるので、購入しました。
学校グッズも任意ですが、思い出の品として1つ2つは欲しくなりますよね。
航空券
日本からデンマークへ行くためには航空券が必要です。
私はマリオットボンヴォイアメックスのクレジットカードでポイントを貯めていたので、それをマイル変換して航空券を購入しました。
なので、日本からイギリスまで格安の3,980円のみでした!
イギリスからデンマークまでは格安航空会社Ryanairを使用して、片道17,910円でした。
私は裏技を使いましたが、ここは大きなお金がかかってくる部分です。早めに購入した方が航空券は安いので、ビザが取得できたら日程を組んで早めに予約しましょう。
以上がフォルケホイスコーレ留学に最低限必要な費用でした。
各項目で人によってもっとかかったり、少なく抑えられたりする部分もありますが、あくまで私の留学費として参考になれば嬉しいです。
その他かかった費用
学校外でかかった費用についても参考までに載せておこうと思います。
たとえばお菓子・ドリンク代や、旅行費などは個人差がかなり出てきますね。
私は旅行はデンマークを中心にしていたので、もし他のヨーロッパ諸国に旅行によく行く場合はもっとかかりそうですね。
デンマークだけしか行っていないといっても物価が高い、値段をあまり気にせず買う、デンマークの家具や雑貨が個人的につぼすぎる、という点から旅行にはお金を使った方だと思います。
お菓子・ドリンク
フォルケの学校にはコーヒー、紅茶は飲み放題です。
朝昼晩3食の食事に加えて、またスナックも15:30と20:00のタイミングで提供されます。
それ以外に自分で食べたいお菓子や飲み物、お酒がある場合は近くのスーパーマーケットで購入します。
近くといっても30分くらい歩かないといけないので、月2回くらいでスーパーに行って、お酒やお菓子を購入したりしていました。
お酒やドリンクは学校のバーからも購入することができます。
私がお菓子やドリンクにかけた実費は4ヶ月で715DKK(=15,300円)くらいでした!安いw
生活用品・衣服
洋服や化粧品などは日本から基本的に持ってきていましたが、現地で必要になったドライヤーや薬代、欲しくなったデンマークブランドの洋服などにかかった費用は約50,000円でした。
旅行費
私がフォルケ留学中と留学後に旅行した際にかかった総額は、約45万円でした。
コペンハーゲン3回、オーフス1回、オーデンセ1回、グラセン1回行きました。
旅行費用には公共交通機関での電車賃、バス代、タクシー代から旅行先でのレストラン、ホテル、美術館や博物館の入場料、お土産に買ったデンマークのアンティーク食器や雑貨などすべて込みの値段です。
家族や友達が日本から来ていたこともあって、値段は気にせず散財しました。
それもここでしかできない経験なので良いとしますw
まとめ
以上私がフォルケホイスコーレ留学でかかった費用総額を公開しました!
フォルケホイスコーレでの留学は、すべて最初に支払ってしまえば、食費や寮費は含まれており、お金がそんなになくてもそこで生活はできるので、安く抑えようと思えば、かなり安く済ませることができます。
あとは自分次第でどれくらい授業のマテリアル代(材料費)に使いたいか、旅行にどれくらい行きたいか、パーティーでどれほどお酒やお菓子を食べたいか、などによって増減があると思います。
私も安かったなという印象はありましたが、実際にどのくらい全体でかかったのかを振り返る良い機会となりました。
留学費用も安いのは間違いなく魅力の一つですが、フォルケホイスコーレでの経験はお金には変えがたいここでしかできない価値のある経験であることも間違いなく断言できます!!
なのでお金的に少し難しいという方も、お金は大丈夫そうだけど一歩踏み出せない方も、その経験を得られると思ってぜひ挑戦いただきたいと思っています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?