私にとってのフォルケホイスコーレとはこんな場所だった
私にとってのフォルケホイスコーレとは。
深呼吸をすると澄んだ空気が鼻を通り脳内の隅々まで行き渡り、私の邪念を綺麗に洗浄してくれるかのような気がした。
フォルケホイスコーレってどんな場所?
って友達に聞かれると一言ではいつも言い表せない感情が湧き上がる。
この記事でホイスコーレがどんな場所なのかの解説を書いた。
もちろんこれも正しくてその通りなんだけど、きっと経験者それぞれに思い浮かぶものは違うと思う。
私にとってのフォルケホイスコーレとはこんな場所だった。
15世紀に建てられたお城が私の住所だった場所
人生で最も濃くてあっという間だった4ヶ月を過ごした場所
4ヶ月80人強が一緒に生活しても一度もケンカが起きなかった場所
大切な友達にあげるためにジュエリー作りで人生初めて徹夜をした場所
朝5時にワークショップでシルバーを溶かしてビールキャスティングした場所
自分の中に秘めたクリエイティブな発想が爆発した場所
才能豊かなアーティストに刺激を受けまくった場所
完璧じゃなくても良いんだと思えた場所
失敗を恐れずいろいろなことに挑戦しようと思えた場所
自分に自信が持てた場所
自分の将来の理想の生き方をぼんやり想像できた場所
2時間で流れ星を11個見た場所
雪降る中で焚き火をした場所
デンマークの家具デザイナーたちを身近に感じられた場所
凍った湖の上を歩いた場所
馬、ひつじ、牛、猫、鳥などの動物と一緒に生活した場所
卓球ゲームでキングになった場所
デンマーク人に心惹かれた場所
何か行き詰まった時に初心に戻れる場所
尊くて、切なくて、儚くて、言葉に表現できない繊細な感情が湧き上がった場所
あのとき、あの場所で、あのメンバーで共に過ごした日々はもう一生来ないけれど、私の心の中に色褪せることなく残り続けるあたたかくしあせな記憶。