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【ネタバレあり】終わる世界とバースデイ ミカルート

いやあ~、夏越かわいかったですね。
か、かわいいとか言うなー!(幻聴)


・ミカルート全体について

物語の描写・構成がうまいなと思いました。
特に、文章力や主人公・ミカの心情描写については今まで読んできたルートの中でも、特に読んでいて心地良かったです。

・恋愛描写について

主人公がミカに恋に落ちるまでの描写が説得力があるもので、私自身もミカの魅力に落ちてしまいながら文章を読み進めていました。
いやあ、ミカって意地っ張りだけど優しさもあって好き。
ミカの告白も真っすぐで良き。
シーン描写に至るまでの過程もミカが「証拠が欲しい」と言って(証拠が欲しいという表現がそもそもうまいなと改めて思いますが)、キス⇒シーンに移る流れが自然でいいなと思いました。
(ミカを好きになったからこそ、CG回収のために見たBAD ENDが辛かった……。)

・名前の呼び方

ミカにとって自分の名前は、周囲から弄られて友達ができない原因でもあり、親から大切にされていた証でもありました。
ミカがトウヤを気にするきっかけになったのが予備校でトウヤが講師に名前を訂正したことでした。
トウヤはミカの名前を笑ったりせずに、ただ受け入れてくれました。
友達が欲しいミカにとっては、そんな当たり前に受け入れていれることがとても嬉しかったと思います。

・『今』についての話

このルートでは「予言」と「預言」の話も印象的でしたが、「世界の終わり」についての話もとても印象深かったです。陶也の話で『時間がないというのは世界がないのと同じ』というセリフは哲学的ですがとても心に印象深く残りました。動物たちは『今、お腹が空いているか、安全に生活できるか』が大事であって時間(経過)を意識していないのではないかというものでした。
『すべては今のためだけにある』
難しい話でしたが、私的に印象に強く残るシーンでした。


・Genocide Virus

今回のルートの終末世界は殺人ウイルスのお話でした。
この殺人ウイルスで面白いのが、ゾンビのように「自我が完全になくなる」のではなく、「自我・意識はあるが」、内なる殺人・破壊衝動が抑えきれなくなってしまうという点です。
そして、この殺人ウイルスを発症すると身体能力が著しく向上し、発症してからでは抑え込めないというのがやられる前にやるという周囲の意識を焚きつけていて設定として面白いなと思いました。
(普通にこの設定で生き残る話とかも見てみたい……)

・まとめ

ミカルートは読んでいて面白かったです。
(あとミカがかわいい!ぬいぐるみを抱えるミカのCGかわいい!!!)
ラストシーンでは『トウヤのいない世界はあたしにとって終わった世界だよ』とミカが言ってきて心にくるものがありました。
最期のシーンに二人が飛び降りるところも、ミカのことを天使と表現していて、二人の世界の終わりも余韻が残って良かったです。
(今後、ハッピーエンドもあるといいな……)
ということで、残りも期待です……!




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