シンフォニックレインSS感想【ネタバレあり】

パッケージ版を買って、SS7つを読みました。
内容としては、クリス・トルタ以外のキャラクターの内面を掘り下げるエピソードでした。
アリエッタ、フォーニ、アーシノ、リセ、ファル、グラーヴェ、コーデル先生のクリス・トルタ視点では見えなかった部分を見れてよかったです。

以下シンフォニックレインの新愛蔵版付属のSSのネタバレを含みます。







特に、「#2いかさまコイン」では、リセとファルがペアを組むという展開の話でそれぞれが互いに憧れを持っていて良い関係を築けていたのが良かったです。
グラーヴェについてはリセに対してやったことは許せないですが、かわいそうな人であると同情しました。彼はかなり弱い人間だったんだな…。
アリエッタについても、妖精のエピソードからトルタとクリスを外から見守る、一緒にいるだけで幸せとあって何とも言えない感情になりました。
アルはトルタとクリスのことが心から好きだからこそ、二人にはのびのびと羽ばたいてほしかったのでしょう。
アーシノが詩人になりたかったのは驚きでした。彼の言葉には嘘もあったと思いますが、本当のこともあったそれが伝わってきて良いエピソードでした。
全体的に、キャラクターの弱い部分を多く見れて、人間の弱さも描く部分に自分は惹かれていたのだと改めて思いました。
SS集の中でも、リセエンドに進んだであろうエピソードや真トルタエンドに進んだであろうエピソードなどがあって、真トルタエンドだけが最終的な結末だと思ってましたが、色々な結末・解釈があってもいいと言われているような気がしました。
人間は弱い、辛いこともある、でもその中で生きていくシンフォニックレインのキャラクターたちをこのSS集では垣間見えてよかったです。

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