symphonic rain 感想【ネタバレあり】

symphonic rainのsteam版を実績全解除したので、感想を書いていきたいと思います。ネタバレありなのでその点は注意


・リセルート

 リセルートを一番最初にプレイしたのですが、随分前にプレイしたこともあって記憶が曖昧です…。
 その曖昧な記憶の中でも特に記憶に残っているのは「リセエンヌ」でしょうか。このゲームをプレイしていて思ったのが、曲とシナリオが密接に絡んでいるところにすごくこだわりを感じました。「リセエンヌ」でも今を生きているということが伝わってきてよかったです。
しかし、その結末はグッドエンドでもリセがグラーヴェに喉を壊されてしまうという後味の悪さの残る結末でした。

・ファルルート

 ファルさんのことをいい人だと思ってましたが、卒業演奏の前にクリスを傷つけることで最高の音を引き出そうとする悪女でした…。
でも、ファルさんのことは私自身嫌いになれず、二人で汚れた翼を分け合うシーンが印象的でした。

・トルタルート

 トルタは報われない恋心を抱いていて、常に心が痛みました…。
そして、トルタの望むものも卒業発表で「クリスとの思い出を作りたい」という叶わない恋心を抱えたままで何かクリスとの時間が欲しいというのが伝わってきて、切なさとトルタへの同情みたいなものを感じてしまいました。

・al fineルート

 このルートは衝撃的でした。
アリエッタの真実として事故にあっていて意識がないこと、クリスが降っていないはずの雨を幻覚としてみていることが明かされました。その中でもトルタがクリスを守るために色々な行動をしていたり、でもクリスに自分のことをもっと見てほしいと思い、アリエッタからの手紙でトルタとパートナーになってほしいと書いているのが常に罪悪感を持ちつつ、自分勝手でもクリスのことを常に考えているということが伝わってきました。
トルタがアリエッタに変装して、何度もクリスを試すシーンは私だけを見てほしいというトルタの思いがあったんだと思います。でも、クリスはトルタもアリエッタも両方のことが好きという、納得はできるがトルタを傷つける行動をとっているのが何とも辛いところでした。
結末としても、アリエッタの死で終わるというのが何とも言えない悲しみとトルタしかいなくなってしまったことを受け入れて、前に進んでいく感じが良かったです。

・フォーニルート

実質アリエッタルートでした。
奇跡的にアリエッタが回復する、聞こえないはずの歌声が聞こえるなどツッコミどころは多いですが、私自身ハッピーエンドが好きなのでそういう話もありだなと最終的には納得できました。
(実際、ここまでのルートがどんな結末でも何かしら暗いものを抱えていたので、この結末は身に沁みました。)
やっぱり純愛っていいなと思いました。


・全体の感想

全体的な感想としては、歌とシナリオ、イラストがすごくマッチしていてプレイしてよかったと思えた作品でした。
全体的に雨のようなしんみりとした雰囲気を抱えつつ、どのルートでも何かを抱えながらも生きていくクリスとヒロインたちの思いが強く感じられました。
時々、歌も聞き返して雨の降る街の感傷に浸りたいと思いました。

PS. できればパッケージ版についているショートストーリー集もsteam版にdlcとかでもいいのでつけてくれれば最高でした。
(そのうちパッケージ版も買おうかな…)



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